ソアラ
ネッケントンボ科

  

時 代 2億年後
分類 昆虫綱・トンボ目・ネッケントンボ科
分布地域 熱圏(高度80km付近)
全長 8cm

 大気圏のうち、最も外側に位置するのが熱圏(電離層もこの圏に存在する)である。 この熱圏の下部、中間圏との境界である中間圏界面近くに生息するのが、このソアラである。
定義上は、100kmより上部を宇宙とすることも多いので、このソアラは地球上で最も宇宙にその生息場所を近づけた生物といえる。
 ただ、その環境は厳しく、大気を構成する分子の密度が低いうえ、太陽からの強烈な電磁波や宇宙線にさらされている。。
 この環境に適応しているソアラは、驚異的な生物であるとしかいいようがない。。
 彼らの代謝系は、その環境ゆえ、非常に低い状態に抑えられているが、それを支えているのは、バルーン上に膨らんだ翅の内部に共生しているバクテリア群である。
すなわち、このバクテリアたちが宇宙からのエネルギーを利用して光合成に似た反応系によって、有機物、そして酸素を作り出す。
ソアラは、このバクテリアの作り出す物質を、自らの代謝に利用しているのである。
 ただ、利用できる物質の量も少ないため、彼らの成長速度は極端に遅く、また寿命も長い。
10年以上の歳月をかけ成熟し、次の世代へその生命が引き継がれるといわれる。
子(幼虫)は、卵胎生の形で母体内よりふ化した状態で出てくる。
そして、母体の翅に取り付き、それを食べることにより成長する。 その際に、共生バクテリア群も子の体に取り込まれ、ある程度母親を食べ成長した子たちは、独立生活に入っていく。

     

[参考文献]
リベルレ.N   「ソアラの起源 熱圏へ至る道」
ダン=ブリー   「ソアラの体を構成する物質〜電磁波に対する耐性」
テメェルズゲン.M 「ソアラに共生するバクテリアの分類学的考察」
ゲンザ.T    「ソアラの生活史 母殺しの子ら」