平面上の点の存在範囲
今日は平面上の点の存在範囲について、勉強するぞい。
なんそれ。むずい?
はは。そこそこ難しいぞい。
えー、いやだな~。
はは。がんばれや。
はーい。
ははっ。さあ、ではやっていくわ。
はよせー。
まず、前回の異なる2点を通る直線のベクトル方程式を思い出してくれ。
で、この式の下の方の式、
\(\vec{p}\)=(1-$t$)\(\vec{a}\)+$t$\(\vec{b}\)において、1-$t$=$s$とおくと、この式は
\(\vec{p}\)=$s$\(\vec{a}\)+$t$\(\vec{b}\) ただし、$s$+$t$=1
と書けるのはいいかい。
まあ、分かるけど。。なんでそうおくの?
ふふ、こうおくと実はいいことがあるんだ。
どんな?
では、もう一度、式を見てくれ、
\(\vec{p}\)=$s$\(\vec{a}\)+$t$\(\vec{b}\) ただし、$s$+$t$=1
うん、見たよ。
この式を見て、ちょい前に学んだ、線分の内分点(外分点)を表す式と同じだということが分かるかい?
内分点を表す式って、
だよね
そうだよ。
で、さっきの\(\vec{p}\)=$s$\(\vec{a}\)+$t$\(\vec{b}\) ただし、$s$+$t$=1は、内分点の公式で、m+n=1とおいているだけなのさ。

ほんまや!
でも、内分点の公式で勝手にm+n=1っておいていいの?
いいさ。
だって、例えば内分の比が m:n=2:1 のとき、これは比の全体2+1=3で割って、 m:n=2:1=\(\displaystyle \frac{ 2 }{ 3 }\):\(\displaystyle \frac{ 1 }{ 3 }\) と書けるだろ。
このとき、m+n=\(\displaystyle \frac{ 2 }{ 3 }\)+\(\displaystyle \frac{ 1 }{ 3 }\)=1だよね。
他のパターンでも、
m:n=3:5=\(\displaystyle \frac{ 3 }{ 8 }\):\(\displaystyle \frac{ 5 }{ 8 }\) このとき、m+n=\(\displaystyle \frac{ 3 }{ 8 }\)+\(\displaystyle \frac{ 5 }{ 8 }\)=1
m:n=11:19=\(\displaystyle \frac{ 11 }{ 30 }\):\(\displaystyle \frac{ 19 }{ 30 }\) このとき、m+n=\(\displaystyle \frac{ 11 }{ 30 }\)+\(\displaystyle \frac{ 19 }{ 30 }\)=1
と書ける。
これは結局、m:nがどんな比でもm+n=1の比(全体を1とする比)で表せることを意味するんだ。
なるほど~。
じゃあ、結局\(\vec{p}\)=$s$\(\vec{a}\)+$t$\(\vec{b}\)、 $s$+$t$=1は内分点の公式そのものなんだね。で、それがなんなん?
ええと、、
\(\vec{p}\)=$s$\(\vec{a}\)+$t$\(\vec{b}\)、 $s$+$t$=1
が内分点をあらわす公式であることが解かれば、sとtが変数(色々な値をとる文字)のとき点P(\(\vec{p}\))は直線AB上を動く点であることは分かるよね。

そうだね。
sやtが動くと点Pは、線分AB上の内分点になったり、sまたはtを負の数にすると外分点になったりするね。
つまり、点Pは直線AB上をくまなく動くのか~。
そうだ。
で、さらに、この式に$s$\(\geqq\)0,$t$\(\geqq\)0という条件を付けると、点Pはどこを動くようになるか分かるかい?
\(\vec{p}\)=$s$\(\vec{a}\)+$t$\(\vec{b}\) ,$s$+$t$=1 ,$s$\(\geqq\)0 ,$t$\(\geqq\)0
になるってことだよね。
これは、分かった!s、tが負の数じゃなくて、常に正の数なら、点Pは必ず内分点になるんだね!
つまり、点Pは線分AB上を動くようになるんだ!!
賢いやないか。
そうだ。正解だ。点Pは線分AB上のみを動くようになるんだ。

おー、なるほど!(^^)!
やから、まとめると、次のことが言えまんねん。
【平面上の点の存在範囲】
平面上の動点をP(\(\vec{p}\))とする。
そして、ある定まった2点A(\(\vec{a}\)),B(\(\vec{b}\))を決め、sとtを変数とする。
s,tを変化させ、動点P(\(\vec{p}\))が
\(\vec{p}\)=$s$\(\vec{a}\)+$t$\(\vec{b}\) ,$s$+$t$=1 ,$s$\(\geqq\)0 ,$t$\(\geqq\)0
を満たしながら動くとき、
動点P(\(\vec{p}\))の存在範囲は、線分AB上である。
で、この式は色々な問題で利用できるんだ。
へー、そうなんだ。この形を覚えておけば利用価値があるんだね!!
そうだよ~。では次回は、さっそくこの式を活用して問題を解いてみよう( *´艸`)
うん!よくわかった!!ありがとうございました( ^^) _U~~
はいはい。
