■ はじめに
最近は光回線でインターネット接続をしている人口も相当増えて来たが、
現時点(2004年12月)では、まだADSL接続で接続している人々が過半を占めている。
ユーザーが多く競争が激しいためか、ADSLも1M⇒ 8M⇒ 12M⇒ 24M⇒ 40M⇒ 47M⇒ 50Mと、急速に進化を遂げている。
初期にADSLを始めた低速組は、そろそろより高速なADSLに乗り換えたいとも考えているはずである。
だが、ADSL乗り換えには少々コツが要る。
ここでは、上手なADSL乗り換え法について簡単に解説する。
■ アップグレードはNG
ADSLのスピードアップを図る際、まず最初に考えられるのは、
現行プロバイダ内でのアップグレード、すなわち「コース変更」である。
これならプロバイダ移行と違って、乗り換えによる空白期間は限りなくゼロに抑え込める。
しかし、この場合、かなりの変更手数料を取られることになってしまうのだ。
例えばK社傘下の大手プロバイダD社を例にとると、コース変更手数料は以下のようになっている。

モデム設置を自前で行っても、合計6000円以上の変更手数料を取られるハメになる。
■ 他社乗り換えなら・・
これに対して、他社への乗り換えならば初期費用は新プロバイダ持ちのことが多い。
それどころか、数ヶ月利用料金無料のキャンペーンすら行われている。
この美味しい制度を利用しない手はないだろう。

■ 乗り換えでの問題点
しかし、ADSLの他社への乗り換えは、現行プロバイダ内でのコース変更とは異なり、
ちゃんと手順を踏まないとうまく行かない。
なぜなら、一つの電話回線にて同時に契約できるADSL回線は一社分しかないからである。
ダイヤルアップの時のように、ADSLは今日申し込んで今日開通するものではないし、
乗り換え時に新旧のプロバイダを両立させることもできない。
そのため、ちゃんと準備しうまく切り替えのタイミングを合わせないと、
最悪1か月近くADSL接続ができず、ダイヤルアップに逆戻りをさせられる可能性がある。
以下に、そんなことにならないための正しい乗り換え手順を述べる。
■ 正しい乗り換え手順
(1) まず、現行ADSLの解約予定日を決める。年末年始やお盆、あるいは3月末〜4月初旬はやたら込んで日程が大幅に遅れることが多いため、避けた方が無難。
(2) 解約予定日を決めたら、その1か月(遅くとも3週間)ほど前に、現行プロバイダに解約を申し込む。
その時、解約日の翌日に「回線撤去日」を指定する。
(3) 現行プロバイダがまだ解約になっていないその時点で、新プロバイダに契約を申し込む。
(4) おそらく、数日後に「現在あなたの電話回線はADSL回線が使用中で塞がっているのですが・・」という問い合わせが新プロバイダから来る。当然だろう。何しろ現在ADSL契約中なのだから・・。
(5) そこで新プロバイダのサービスセンターに電話をかけ、
「現在ADSLを他社で使用中です。しかしその解約日はもう決まっていて、それは約1か月後の○月×日、
回線撤去日はその翌日になっています。その撤去日に『同日工事』をお願いします」
と伝える。それで新プロバイダは了解するはずである。
(6) 新プロバイダからADSLモデムが来る(レンタルの場合)。
(7) 現行プロバイダからADSLモデム返却用の用紙等が来る(レンタルの場合)。
(8) 回線撤去日に、現行プロバイダのモデムを外し、新プロバイダのモデムと取り換える。
(9) 現行プロバイダのモデムを速やかに返却する。
(10) 完了。新プロバイダにちゃんと接続しているか確認する。
このように手続きすれば、ADSLが使えない期間は最大でも丸二日以内に収まるはずである。
■ まとめ
要は、解約日までに十分に余裕を持たせること。
一方、新プロバイダへの申し込みも早めに行うこと。
きちんと回線撤去日を確認し、「同日工事」と指定すること。
以上3点が、ADSL乗り換えにおいて超重要であるということを押さえておけば
スムーズに移行できるはずである。健闘を祈る。