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HUD型デジタルスピードメーター
1.初めに

 戦闘機のような車のフロントガラスに映り込むデジタルスピードメーターを作ってみました。

 ピーカンの天気ではさすがに見づらいですが、曇りの日なら昼間でも十分に視認できます。

 夜は逆に明るすぎて支障があるので、ライトを点けると自動で減光するようにしています。

  車種ごとの配線の引き出し方等、車体側に関する質問にはお答えできかねますのでご了承ください。



2.回路図



 今回もワンチップArduinoを使用しています。

 いつもは3端子レギュレーターに放熱板を付けているんですが、最大の発光は「188」kmの時で、1セグメントあたり20mAですから320mAとなりますので放熱板は付けていません。一応スケッチは288kmでも388kmでも対応しています。

 7セグメントLEDには74HC4511を使用してI/Oを節約しています。ABCDの4ビットデータバスで数字(「0」〜「9」)を表示します。幸いなことにラッチイネーブル(LE)信号があるので、LEをハイにした時点でその時のデータバスの値が保持されます。

 夜になると眩しすぎて支障があるので、自動で減光させます。イルミネーション信号はカーナビのところに来ています。アルパインのサイトで検索できます。

 私の車種ですとイルミネーション「オン」で+12の信号がきますので、10kΩと4.7kΩで電圧を分圧して取り込んでいます。

 もしイルミネーション「オン」で12V⇒0Vになる車種の場合、スケッチの78行目の「if(digitalRead(illumi) == HIGH){」を「if(digitalRead(illumi) == LOW){」に変更すればいいです。

 また、12Vではなく5Vの場合は10kΩと4.7kΩの抵抗分圧しているところの4.7kΩをハンダ付けしないことで動作します。




3.配線図(メインボード)



 これは基板の表面から見た配線図です。数値表記のないコンデンサは0.1u積層セラミックコンデンサです。

 ロットによっては基板上に「RPM」と表示されている場合がありますが、これは「Speed」の間違いで、車速パルスの入力端子です。



4.部品表

部品名型番数量購入元備考
丸ピンICソケット(28P)[300mil]2227MC-28-031個秋月電子通商P-01339
ピンヘッダ (オス) 1×40 (40P)1個秋月電子通商C-00167
7セグメントデコーダーIC(6個セット)[CD4511BPWR]CD4511BPWR1セットThinkAboutPCBTSSOP
高輝度青色7セグメントLED表示器OSL10561−LB カソードコモン カソード共通接続OSL10561-LB3個秋月電子通商I-04107
表面実装抵抗100Ω 2012(50個入り)1セットThinkAboutPCB
三端子レギュレーター 5V1A NJM7805FA 5個入NJM7805FA1セット秋月電子通商I-00161
カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/4W330Ω (100本入)RD-25TJ3311セット秋月電子通商R-25331
カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/4W4.7kΩ (100本入)RD25S 4K71セット秋月電子通商R-25472
カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/4W10kΩ (100本入)RD25S 10K1セット秋月電子通商R-25103
絶縁型ラジアルリードタイプ積層セラミックコンデンサー1000pF50V±5%5mm10個入RD15N102J1HH5L1セット秋月電子通商P-03111 0.001uF
積層セラミックコンデンサー0.1μF50V (25個入)FK28Y5V1H104ZN0061セット秋月電子通商P-06165
電解コンデンサー100μF25V85℃(ルビコンPK)25PK100MEFC5X112個秋月電子通商P-03122
汎用小信号高速スイッチング・ダイオード 1N4148 100V200mA(50本入)1N41481セット秋月電子通商I-00941
セラミック発振子(セラロック)コンデンサ内蔵タイプ 16MHzCSTLS16M0X55-B01個秋月電子通商P-00525
AVRマイコン ATMEGA168P−20PUATMEGA168P-20PU1個秋月電子通商I-03033
【TC74HC14AP】HCMOS-ICTC74HC14AP1個マルツ
HUD型車載デジタルスピードメーター基板[HUDS001] HUDS0011枚ThinkAboutPCB



5.組立概要

 ↓これが基板の表面

 

 ↓これが基板の裏面です

 

 最初に7セグメントデコーダーICの「CD4511BPWR」を取り付けます。取り付け前にパターン面にフラックスを塗っておきます。私は大洋電機製のBS−65B(マルツ購入)のフラックスを使っています。

 

 次にICを乗せ、位置合わせをします。ICには方向性があります。ICの一番ピンはIC上に丸いくぼみがあるところです。それをシルク印刷の丸印と合わせます。この位置合わせを正確に行っておかないと、後々の修正に苦労します。パターンからはみ出ないように正確に合わせて下さい。

 

 位置合わせが終わったらどこか一か所に仮りハンダを盛ります。ピン間がショートしていても構いません。

 

 そして反対側のピンをすべて盛り盛りハンダを乗せます。

 

 仮りハンダした方のピンもすべて盛り盛りハンダを乗せます。

 

 次にハンダ吸い取り線で余分なハンダを吸い取ります。私は太陽電子の「CP−25Y」を愛用しています。フラックスが吸い取り線に含まれているので、ハンダ吸い取りが綺麗にできます。

 

 

 

 7セグメントドライバICのハンダ付けが終わった様子。

 

 7セグメントLEDを基板に挿入しハンダ付けします。小数点の丸とシルク印刷の丸印が合うよう方向を合わせます。

 

 後は残りの表面実装抵抗・ディスクリート部品をハンダ付けします

 車への取り付けですが・・・
  ・「+12V」を車のキーをアクセサリーポジションに回したときに入る電源に接続して下さい。私はシガーソケットから取りました。バッテリーから取ると車が止まっているときも点灯してしまいます。
  ・「GND」を車の適当なボディーアースに接続して下さい。
  ・「illumi」をカーナビのところに来ているイルミネーション信号から取ってください。(アルパインのサイト参照)
  ・「Speed」を回転数信号から取って接続して下さい。(アルパインのサイト参照)



6.ターゲットとの接続

 ブートローダー書き込み済みのワンチップArduinoを用意してメイン基板へ実装します。

 次はスケッチライタとの接続ですが、5V系のシステムですので、スケッチライタも5Vに設定します。J1を2−3番ピンショートして5Vに設定します。



 スケッチライタと本体を5本のストレートケーブルで接続します。ピンヘッダにシルクで「G」と書いてあるピンがGND(黒線)です。

 あとはスケッチを書きこめば完成です。スケッチはArduino1.0.5で書いています。




7.スケッチの動作について

・デジタルスピードメーターに関する資料はすべて こちらのホームページ に入っています。
・スケッチはArduino-IDE1.0.5で作成しています(2013/7/31現在)。
・私の車(ストリーム初期型)ではタイヤが1回転するあたり4回パルスが出ています。2回の車もありますがその場合は微調整が必要です。スケッチの10行目「#define SPDcoef 15943 // スピード係数」の15943の値を調整します。値を大きくすれば表示が多くなり、値を少なくすれば表示が少なくなります。
・ワンチップArduinoのブートローダー書き込み方法、スケッチの書き込み方法はこのHPの「ワンチップArduino作成用ブートローダー&スケッチライタ」を参考にしてください。

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