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東京都指定無形民俗文化財 小河内 原の獅子舞

2013年 奥多摩のパワースポット、温泉神社・小河内神社例大祭・9月8日(日)。 

例年9月第2日曜日に行われます。

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8月28日(水)今年も祭り本番に備えて獅子舞稽古が行われます。
於:原生活館。
今夜から一日おきに祭りの前前日まで。
それに先立ち小河内神社の神主さんによるお祓いです。
原獅子舞保存会の幹部が勢ぞろいです。
練習風景。
老若男女が笑顔、笑い声がありますが真剣です。
今年は有望な2人の新人(男・女)が初日から参加で、稽古にも気合が入ります。
これは当日午後小河内ダム水とみどりのふれあい館内で行われる予定の演目「すり違い」のささら衆の稽古です。
↓ お祭り当日 ↓
さて光陰矢の如し、9月8日(日)お祭り当日だ。
メンバーはそれぞれ衣装の着付けをしたり獅子の調整をしたり忙しい。
雨模様の日曜日、大丈夫かな。
なんだこれは、お祭り当日にも練習か?
いや違うのです。
氏神様の温泉神社に出向いたときには雨、これでは衣装は濡れるし汚れるので、仕方なく原生活館の中で宮参りと正神(しょうじん)の舞を奉納したのでした。
やっぱり狭い室内じゃ盛り上がらないよね。
でも天気には敵わない。
それに室内は蒸し暑くてみんな汗ダラダラ、外はこの夏の酷暑から比べると涼しかったのにね。
みんな頑張って真剣に演じたのでした。
ササラ衆と獅子の中の各一人は今年初めて参加の人がいます。
初めてとは思えないほどお上手でした。ホメホメ。
↓小河内神社↓
続いて小河内の総鎮守小河内神社だ。
参道を行列が進む。
この頃には雨はやんで、時々晴れ間がのぞく天気だった。蒸し暑い。
ここでの演し物は原の獅子舞の神事「白刃」だ。
不思議なことに小河内神社に「白刃」の舞を奉納したことはなかったそうだ。
今日は原の獅子舞にとって歴史的な一日だ。それほどでもないか。
舞の前に侍姿のダシ、ハヤシが獅子を導いているところ。
舞の途中に歌が入る。笛師も歌に参加。
後方の鳥居をくぐると石段があり、ちょいと息が切れるほど登るとパワースポットの本殿がある。
この日は悪天候にも拘らず、カメラマンがいつもより大勢いた。
獅子とササラ衆の顔は布で見えないが、では彼らは周囲が見えているかというと当然見えてます。
しかし布を通して見るのでうっすらとしか見えず、慣れないと誠にやりずらい。
それに猛烈に暑い。
真ん中の獅子が大太夫、左が雌獅子、右が小太夫だ。
ここでハヤシ、ダシが砂と塩を混ぜたものを東西南に撒いて清める。
かけ声はなぜか「サイ、サイ、サーイ」だ。祭(さい)から来たのかも知れない。
これから獅子を威嚇したり宥めたりするのである。
まずは手ぬぐいで獅子と対峙する。
この左の青年は来年1月には82歳になるわが獅子舞の最年長の元気者で、バリバリの現役だ。
あと18年くらいはやってもらいたいね。
さあ、いよいよ刀を抜いて獅子と対戦だ。
この動作ももちろん笛の奏でる音曲に合わせて舞うのである。
結構激しい動きをするので獅子はもちろんハヤシも息が切れる。
だんだんと動きが激しくなり、中取りといって刀の刃を半紙で巻いて掴み獅子と対する。
ついには獅子に刀を奪われてしまう。
獅子に刀を咥えさせる間も笛の音は続いている。
刀を奪い取った小太夫が雌獅子と舞う。
息の合った動きだ。
この3匹の獅子の役者は我らが原の獅子舞の誇る若手3羽烏である。
誉め過ぎかな?
演舞の終了はヒキハと言って万灯が獅子を導いて行く。
いよいよフィナーレ、獅子は足を高く上げて狂いながら参道へと向って行く。
↓小河内ダム水とみどりのふれあい館↓
小河内神社が終わると生活館に戻って昼食の後、午後はダムのふれあい館内外で舞う。
館内の演目は「摺り違い」だ。
この演目はササラ衆が獅子の間に割って入ってササラを摺りながら一列になったりする、いわばササラ衆が主役の舞だ。
本日のササラは男女2人づつ。
一人新人が参加している。
「摺り違い」が終わると本来は戸外広場で「白刃」を演じる予定だったが、雨のため急遽また室内で。
室内は蒸し暑くて獅子やササラは大変だっただろう。
本日「白刃」は神社に続いて2回目なので、余裕の舞だ。
「白刃」は原獅子舞の神事で、毎年午後一番はこれを狂うことになっている。
白刃のフィナーレ。
神事であるので、舞が終わると「千秋楽の謡い」を謡って完結だ。
本来は氏神様の温泉神社の方向に向って並ぶのだが、今回は会場の都合でその限りにあらずだ。
無形文化財たる所以だ、違うかな?
↓続いて館外広場へ↓
やっと雨も止んだので館外広場では「雌獅子隠し」を演じた。
これは雌獅子がササラ衆の間に隠れてそれを雄獅子の大太夫と小太夫が探して取り合うというあらすじだ。
この場面は雌獅子と小太夫が共に隠れているのを大太夫が占ったり、耳をきれいにして気配を探りその存在を探すシーンだ。
この演目は余興であり、道化が登場する。
かつては大勢の道化が登場したそうだが、近年は獅子舞参加者が少ないので、せいぜい2〜3人というところだ。
この二人はお面を被っているわけではない、なんてことはもちろんない。
これをやると病みつきになるよー。
雌獅子争奪戦に破れて倒れた獅子を介抱しているところ。
この間に獅子役やササラ衆に水をやり喉を潤させたり団扇であおいで風を送る。
何しろ暑いので役者は大変だ。
かつては数人の道化が看護婦に扮したりして傷ついた獅子を介抱したりしていたそうだ。
いろいろと趣向を凝らしてやりたいのだが、何せこの道化も他の出番もあるので忙しくてまあこんな衣装が精一杯ですね。
なんでもありの道化は籠から紙ふぶきなんぞを出して撒き、それをもう一人の道化が大団扇であおぎ場を盛り上げる。
小太夫に打ち勝った大太夫は道化が小太夫を介抱しているのをみて怒り、追っ払っているところ。
人間も獅子も異性をめぐる争いはなかなか壮絶ですな。
今度は大太夫が雌獅子と隠れているのを小太夫が探してササラ衆の周りを回る。
おお!ついに道化は子孫繁栄、家内安全、五穀豊穣、交通安全、商売繁盛、世界平和、被災地復興、黒髪復活その他諸祈願成就の原獅子舞独自のご神体を籠に入れて再び登場だ。
例年だとこのご神体を掲げて笛に合わせて踊る専門の役者がいたのだが、今年はどういうわけか遠慮してやらなかった。
役者もだんだん歳をとるからね。
歳をとると羞恥心も増すのかなぁ。
倒れている大太夫を顧みずポーズをとる道化たち。
ご神体もポーズをとっているようです。
この道化の役者の名前?
左が石○氏、右が○崎氏であります。(恥ずかしいので匿名)
かつての古い時代の道化の実際を見たことがないのでどんなことをやればいいのか分からないながらも、まあ、適当にやってるんですよ。
え、これを見たあなた、俺も、私もやってみたいだって?道化に限らずいつでもメンバーを募集していますよ。
さて雌獅子争奪戦を演じた2匹の雄獅子はヒキハの歌「♪〜雌獅子雄獅子が結び合わせた♪」で争いをやめ、仲良く?3匹最後の舞となります。
これって三角関係?
いずれにしても仲良きことは美しき哉だ。
歌も内容も発足の昔からはかなり変っているらしいので、理解できないところも多々あります。
それに獅子そのものがもともと空想の産物だ。
アウトドアの鉄則「来た時よりもきれいにして帰る」は獅子舞でも生きています。
紙吹雪を撒いたのでしっかりと掃除をして帰ります。
ふるさと館の皆さんにも手伝っていただきました、ありがとうございました。
次の原獅子舞公演は12月1日(日)に東京狛江市で行う予定です。

2013年例大祭公演完。

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