百人一首 桃尻語訳2003
【内容紹介】
 百人一首の全ての和歌を、五七五七七の語数内で現代語に訳した。
 各歌につき、半ページの解説。歌人の経歴・性格分析・他の歌人との関係などを紹介し、歌の解釈につなげる。
 本歌と現代語訳を別々にカード化し、使って実際に百人一首ができる。
 絵は橋本治の画風に似るが、別人。切り絵が特に素晴らしい。

【感想】
 買う時、販売店ではゲーム扱いになっているのか、書籍コーナーで見つけにくかった。
 かねてより、俵万智が『伊勢物語』などの和歌を、五七五七七の語数内で現代語訳している。私は、その見事さに感服していたが、橋本治が百人一首でそれをしてくれるとはうれしい限り。橋本治の訳は、百人一首の和歌すべてを、現代人の心理に一致させてしまう見事さ。桃尻語とはいうが、『桃尻語訳 枕草子』ほど女子高生的ではない。
 橋本治は『明星的大青春』で「百人一首は若い子にも必須の教養である」旨書いている。本書(ゲームというべきか)はその言を押し進めた仕事だ。




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