生きる歓び1995
 会社社会に押しつぶされながらもタフにふてぶてしく生きる人間像を描いた短編集。橋本治は「昔は頭のいい主人公を描きたかったけれど、今は頭の悪い主人公を描きたい」旨述べている。執筆時期などに照らすと、この本こそが「頭の悪い主人公」たちを描いたと思われる。この短編集により、橋本治は日本のチェーホフになるかもしれない。
 エミール・ゾラにも同名の小説がある。こちらは長編で、美しく健康な少女が人情に引きずられて、財産も恋も失ってしまう物語。



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