連載「浄瑠璃を読もう」を読む
考える人 2007年冬号 浄瑠璃を読もう 『菅原伝授手習鑑』と躍動する現実(完)2007.1.6記
「三大浄瑠璃」の一つ、『菅原伝授手習鑑』のストーリー紹介、最終回。
面白かったのは2箇所。
1つは、太宰府に左遷されて二年後の菅原道真が、藤原時平の帝位簒奪の企みに
より醍醐天皇の命が危ういと知って、怒るシーン。無学な老人・白太夫は「時平がそんなこと企んでいるのは以前からわかっているのに、今更なにを?怒っても体に悪いだけ。怒るんなら二年前に怒ってくださいよ」と現実把握能力の冴えを見せる。
2つめは、道真の子息の身代わりに我が子の命を差し出した松王丸。社会にがんじがらめにされ、自分のために泣けない男の悲劇。
考える人 2006年秋号 浄瑠璃を読もう10『菅原伝授手習鑑』と躍動する現実(下)2006.10.14記
引き続き、「三大浄瑠璃」の一つ、『菅原伝授手習鑑』のストーリー紹介。
考える人 2006年夏号 浄瑠璃を読もう9『菅原伝授手習鑑』と躍動する現実(中)2006.9.5記
引き続き、「三大浄瑠璃」の一つ、『菅原伝授手習鑑』のストーリー紹介。
考える人 2006年春号 浄瑠璃を読もう8『菅原伝授手習鑑』と躍動する現実(上)2006.4.15記
「三大浄瑠璃」の一つ、『菅原伝授手習鑑』のストーリー紹介。菅原道真と、彼を取巻く
現代的な人々。厳格だがリアリストでもある道真、無品親王に平気で暴力を奮う左大臣、その親王と忍び逢う道真の娘、その仲立ちをするヤンキーな若夫婦などが楽しく紹介される。が、最も面白いのは、武部源蔵とその妻・戸浪。
源蔵と戸浪は、仕えていた道真邸でオフィスラブがばれて追放され、都の北で寺子屋をやって生計を立てている。この二人には、許されないオフィスラブの結果夫婦になったという後ろめたさと、それを気にしない前向きさの両方がある、という紹介が感動的。