子どもが子どもだったころ1998
 幼い日に親に対して抱いた不満は、それを口にするのが見苦しい歳になってもくすぶっていることがある。いい歳になったからこそくすぶる、ということでもあろう。人はそんな子供の自分を、死ぬまで自分の中に飼い続けるのかもしれない。
 橋本治がそんな子供の自分を開陳したのが、本書だ。
 自分の中の、子供の自分があまりにもダダをこねる時には、この本が鎮静剤になろう。



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