さらに、ああでもなくこうでもなく2001
 ページ数は減ったが、第1巻以上に元気が出る本。多発する少年犯罪についての分析が熱い。陳腐で鈍感なジャーナリストたちの及ぶところにあらず。
 たいがいのジャーナリストたちの分析は、無力な出がらし。読むだけ損した、と腹が立つ。かえって知的欲求不満が募り、イライラするのだ。
 それに対して、橋本治の分析はいつも新鮮だ。毎回毎回よくも目から鱗を落としてくれるものだ、とあきれてしまうくらいである。中でも、警察官の息子が起こした殺人事件。その構造分析に圧倒される。
   父(息子を虐待する=第一の加害者)
    ↓
   息子(父の被害者)(他人を殺害する=第二の加害者)
    ↓
   他人(第二の被害者)



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