一応、このゲームは定価6800円と少しだけ低価格品だ。だが、中古屋での価格は、発売日直後というのに、それを考慮しても異様に安かった。その安さにヤバイ感じはしたのだが、流石にその安さに負けて買ってみた。因みに、このメーカー「ビタミン」のゲームは初めてやった。実物は、その値段が示すように、本当にアレなゲームだった。
まずは、このゲームのストーリーの解説から始めたい。このゲームの主人公は勇者の末裔だ。ただ、主人公は家も没落して既に貴族ですらなくなり単なる使用人の身分。しかも、先日まで単なるブーツボーイ(靴磨き)。さらに、本人の実力も多少魔法が使えるだけと、大変寂しいことになっている。
しかも、他にも勇者の血脈が存在し、そちらは公爵家。さらに、その公爵家には三姉妹がいるのだが、その全員が卓越した技量の持ち主として、世に名を轟かしている。名実ともに勇者の子孫といえば、このレイン公爵家と思われていることだろう。因みに、主人公が使えているのは、このレイン公爵家だったりする。
しかし、世界最強の剣士とまで言われる次女が、ある勝負で負けてしまう。しかも、家宝「聖剣レーゲンリッター」を、その試合に賭けて失ったのだ。そして、そのことに関して対戦相手がレイン家の屋敷にくるところからゲームは始まる。
この辺りまでの設定は、悪くない。だが、ここから急激にアレになっていく。まず、主人公は、屋敷にやって来た家宝を取った相手に会うことがない。当然、レイン家で行われた会談についても直接知らない。主人公は、会談が終わってレイン家三姉妹が怒っていることしか知らないのだ。まあ、これは、主人公は単なる使用人だからいいとしよう。しかし、後で三姉妹に話を聞いた時に、回想シーンで触れられるとかが普通だろう。それを飛ばして、話を進めるとは、なんてセオリー無視なメーカーだろう。
兎も角、レイン家三姉妹の話によると、相手(ヘイル男爵家)は、家宝の変換の条件として、三姉妹との結婚を迫ってきたらしい。とりあえず、月末に、再度勝負をしてレイン家側が勝ったら家宝を奪還、負けたら結婚という流れになったらしい。
ただ、後日のスパイ等の情報によると、ヘイル家は勇者に倒された魔王(そんな肩書きだが、一応は人間)の末裔。そして、その魔王の力を復活させて、世界最強の剣士である次女すら凌駕する力を手に入れたらしいのだ。
当然、レイン家も勇者の力を復活させることを目指す。この世界では、この先祖の力のことを遺魂力というのだが、その遺魂力を呼び起こすには、祖先の残した遺物が必要になる。ただし、レイン家に伝わる遺物は、問題になっている家宝「聖剣レーゲンリッター」そのものなので、いきなり手詰まり状態になってしまう。
そこで主人公の出番がやってくる。主人公の家の家宝「ハイターシュタイン(快晴石)」が、主人公に話しかけてくるのだ。「ハイターシュタイン」を使って、レイン家の三姉妹の遺魂力を覚醒させれば、敵に勝つことができるのだと。しかし、その為には、まず主人公と三姉妹の一人がコンビになって試練の迷宮をクリアし、そしてその後に、二人がHすることが必要なのだ。
・・・この時点で、ラノベのファンタジーレベルがいきなりエロゲーになってしまった。だが、ここはツッコムところではない(そもそもエロゲーだからな)。
試練の迷宮に出てくるのが、全部Hなモンスターで、毎回毎回、触手やらスライムに襲われるだけなのも良いだろう。その試練の脱出方法が、全て例外なく二択を二回というのもセーヴ・ロードでクリアできるので、ウザイのは確かだが、問題はない。姉妹とイベントシーンがなくて、もうHなモンスター、Hシーンが続くだけなのも、少し安めの定価なので、まあ許してやろう。
ただ、三姉妹のHシーンが、どう見ても同じ展開なことだけは許せない。一人がお口なら他の二人も口、一人が上に乗ったら他の二人も・・・とか、差分が続いているような流れはマジに勘弁してくれ。絵描きはどうせ別の絵を描くのだから、もう少しライターを働かせて欲しかったものだ。
それと、登場シーンすら省略されたヘイル男爵家の面々(こちらは三兄弟)だが、流石に月末の決闘には出番はある。まあ、CGはないし、台詞があるのも長兄だけという酷いありさまだが。そういう意味では、一番悲惨だったのは、眠気と戦いながらゲームをクリアした自分より、ヘイル男爵家の方々なのかもしれない。
(タコマロ)
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