幻想万魔殿


妖精

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アルベリヒ
中世ドイツの英雄事詩「ニーベルンゲンの歌」に登場する小人。
魔性の生き物と言われる蛙や蛇に変身する事ができる。
物語では、ニーベルンゲン族の王に仕えていたが
ジークフリートとの戦いに敗れ、姿を消せる隠れ蓑を奪われた上に
彼の配下となる契約をして宝物の見張り役を命じられた。
ゲルマン系の部族と言われるチゅートン族の神話では冥界の王とされており
シェイクスピアの『真夏の夜の夢』に登場する妖精王オペロンと
同じ起源を持つとされる。
アンシーリーコート
スコットランドに棲む悪い妖精たちの総称
小妖精のヤレリーブラウン、ドゥアガー、小鳥のスターリングなど
いろいろな種類がいる。
根がひねくれ者の妖精達なので、いくら親切にされても
その恩に報いようとは決して思わないと言う。
あるヤレリーブラウンは、瓶に閉じ込められたていたのを助けてくれた
親切な男に対して、恩返しをすると嘘をつき、いやらしい悪戯を繰返して
彼の運命を滅茶苦茶にしたといわれている。
アンドヴァリ
北欧神話に登場する小人族ドヴェルグの一人
地下のスヴァルトアールヴァヘイムに棲み、水中で魚になる事ができた。
また、財産を自由に増やすことができる指輪を持っていたが
その指輪は他の人間が持つと死を招き寄せるとされた
この指輪は悪神ロキ奪われたのを始めとして、次々にその所有者を変えた。
このため、多くの英雄が死ぬこととなったと言う。
ヴァンニク
ロシアのサウナに棲んでいるとされる妖精の一種。
人間の様な姿をしているが、湯気を通して見られる事が多いので
はっきりとした姿はわからない。
サウナ風呂や浴槽を守る妖精で、人間が入り終わった後
彼等の為に風呂場を空けておくと
ヴァンニクが色々な妖精達を連れてやってきて風呂に入る
こうした心使いがヴァンニクと仲良くする秘訣であり
妖精達が来ているからと言って、姿を見るために
戸を開けたりしてはいけないのである。
ヴィヴィアン
中世ヨーロッパのアーサー王伝説に登場する
美しい女性の姿をした妖精の一人。
騎士ラーンスロットの守護妖精で「湖の貴婦人」とも呼ばれる。
フランスに有ると言う、実際には水の無い蜃気楼の様な湖の中の館に
数多くの騎士に囲まれて暮らしていた。
あるとき岸辺にいた幼いラーンスロットを見つけ、館に連れ帰り
立派に騎士に育てたとされる。
魔法で湖を出現させる魔法使いとしても知られ
アーサー王に魔剣エクスカリバーを与えたとも言われる。
ウォーターリーパー
ウェールズ地方の沼沢地に棲むとされる、蛙に似た姿の妖精の一種
大きな犬くらいの大きさで身体は蛙だが手足は無く
魚の尾と飛び魚の様な翼が有る。
水の中に棲み、肉食性だが魚よりも陸上の動物が好物で
鼠や猫、犬等を一呑みにしてしまうと言われる。
油断していると、釣り人や漁師も食われてしまう事もある。
危機に陥るとキーキーした甲高い声で叫ぶが
その声は異常なほどで気絶する人間はもちろん死者さえ出ると言う
アマダン
アイルランドの民間伝承および神話に登場する妖精
アマダンはアイルランドのシーの中の「愚か者」で
ストロークラッドとしても知られている。
アマダンは罰したり呪ったりする人間を無差別に選び
相手に触れる事によって治る事の無いひどい傷を負わせる
グレゴリー夫人によれば彼が接触しても
「神よ、われらと傷の間にいませ」と祈りを繰返せば
打ち消されることもあるという。
また、アマダンに会うのは一年の中で六月が一番多いと言う
アルプ・ルーフラ
アイルランドの民間伝承に登場する邪悪な妖精
まったく目に見えない為、手遅れにならない内に存在を察知するのは難しい。
アルプ・ルーフラは、川の側で眠っている人間が
偶然イモリを飲み込んだ時に取り付く、そして取り付いた相手の食べ物を貪り食う
取り付かれた人は食欲が有るにも関わらずやせ衰え
慢性的な栄養失調になるので、家族や友人は大変驚くと言う。
ダグラス・ハイドは著書「炉辺にて」の中でこの妖精から逃れた男の物語を紹介している。
取り付かれた男は飲み物なしで塩漬け肉を大量に食べ
その後川の上で口を開けたまま横たわった。
すると喉が渇いたアルプ・ルーフラが死に物狂いで川に飛び込んだ為
何とか追い出すことができた。
エイニア
アイルランドの民間伝承に登場する妖精
シーの女性で、アイルランド北部、アルスターの妖精の女王。
オイングス
アイルランドの民間伝承に登場する妖精の一人
オイングスはアイルランド神話に登場するデ・ダナーン神話の一人で
シーの住民である。
ギャン・カナッハ
アイルランドのゲール語で「愛を語る人」と言う意味を持つエルフ、妖精
ガンコナーとも呼ばれる。この小粋な小男は
ドゥディーン(粘土のパイプ)を吹かしながら人里離れた谷に現れる。
影ができないこと、小鳥がさえずるのをやめること
彼の周りだけ霧が晴れることなどから、その正体がわかる。
ギャン・カナッハに会うのは大変不運だと考えられており
若者が女性に送るアクセサリーの為にお金を浪費するのは
ギャン・カナッハに出会ったせいだと言われていた。
また、ギャン・カナッハは、煌く黒い瞳と甘く優しい声で人間の若い娘をたぶらかした
ギャン・カナッハにキスされた娘は死に至ったと言う。
ギャン・カナッハはすぐに去って行き、娘は焦がれ死にするからだ。
ギラ・グアラ
アイルランドに登場する妖精。
彼らの話はトゥルティン・トゥラティンやシリ・ゴードゥート
の話とほぼ同型で、妖精が人間に糸紡ぎの技術を提供し
その返礼にある約束をするというものである。
その約束は恩人である妖精の名前を人間が知る事ができると無効になる。
シリ・ゴードゥートの場合
「あの娘はよもや知るまい/わしの名前がシリ・ゴートゥードだとは」
と歌っているのを偶然聞かれてしまった。
ダグダ
アイルランド神話に登場するデ・ダナーン神族の妖精の中で
最も強力な王だとされる。戦いでは棍棒、大鎌を巧みに操る
魔法のハープの優れた腕前も称えられている。
貪欲さや残酷さでも有名。
ファル・ジェルグ
アイルランドの民間伝承に登場するエルフ、妖精。
名前は「赤い男」という意味。
アイルランド各地に、様々な姿で現れるとされる。
マンスターでは、灰色の長髪をしたノームで、身長は75cmぐらい
真紅の上着を羽織って、円錐形の帽子をかぶっている。
この姿で人間の家を訪れ、暖炉で暖まらせて欲しいと請う。
頼みを聞いてやれば、後に幸運に恵まれる。
赤毛のいたずら者になって現れるときも有る。
ドニゴールのファル・ジェルグは、赤い服を着た悪戯好きの大男であり
不注意な人間に、恐ろしい幻影を見せて楽しむ。
カリアッハ・ヴェーラ
スコットランドやアイルランドに住む女の妖精の一種。
青く醜い顔をした冬の妖精で、晩秋になると魔力のある一本の杖を持ち
林や公園の中を歩き回る。
その時、その杖が木々に触れると、木の葉がすっかり落ちてしまうと言われる。
冬の間、日差しを暗くしたり雪を運んできたりするのも彼女だが
春が来て五月歳の前夜になると石になる。しかし
再び秋が来てハロウィンの日になると、息をを吹き返して妖精の姿に戻るのだと言う。
グルアガッハ
スコットランド高地地方に棲む、性別のはっきりしない小人の妖精の一種
ブラウニーのように腕も足も毛深い。
農家などを訪れては家事や農作業を手伝ってくれる。
親切心が強すぎるのか、有る農家を尋ねては毎夜決まった量の
麦の脱穀を手伝っていたグルアガッハが、約束の麦束が用意されてなかった夜に
倉庫の中の全ての麦を脱穀しようとして働きすぎて死んでしまったと言う話がある。
服をプレゼントするとそれが別れの挨拶だと勘違いし、泣きながら出て行く。
クルラホーン
アイルランドの人家にある酒蔵に住む妖精の一種。
背丈は人間の大人の半分ほどで、老人の姿をしている。
一人暮らしの妖精であることを示す赤い帽子を被り
革のエプロンをし、靴に銀のバックルがついている。
とても酒好きなので、しばしば家の召使たちと一緒になって酔っ払っているが
主人の酒なのに家のものが酒蔵に来ると追い払ったりするものもいる。
グレムリン
機械や道具に取り付く妖精の一種。
第二次世界大戦中に英国空軍の少尉に発見されたもので
この妖精が取り付くと機械や道具の調子が悪くなるという
戦争中、飛行機の緊急発進を行おうとするたびに故障が発見され
調査の結果、真夜中に格納庫の飛行機の上で遊んでいる妖精が発見された
そしてこれが機械の調子を狂わせるものだとわかった。
だが、役に立つこともしており、フランクリンが稲妻から電気を得たとき
実はグレムリンが手伝っていたという説もある。
ベン・ニーァ
ベン・ニーァはスコットランド高原地方のバンシーの仲間で
その名はケール語では「洗う女」の意味である。
彼女は日本の産女と同じように難産で死んだ女の霊で
本来あるべき寿命が尽きる日まで、死期の迫った人々の血で
汚れた服を小川で洗濯しなければならないという。
小柄で、緑の服を着ており、水かきの付いた赤い脚をしている。
また、もしもベン・ニーァに見られる前に彼女を発見し
彼女と小川との間に入り込む事に成功すれば
彼女に三つの願いをかなえてもらえるという。


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