Chamonix in France
年始めに(1/3-10 '98)フランスのシャモニーでスキーを楽しんできましたので、
ここに紹介します。
事前に情報収集していたものの、やはり地理的に遠いためか情報不足で、現地で
はじめて判明する事実が多々ありました。
■アクセス
シャモニーはアルプス山脈のモンブラン(Mont-Blanc)の麓に開けた小さな町で、
イタリア、スイスとの国境に面しています。もっとも近い空港はスイスの
ジュネーブ(GENOVA)になります。日本からジュネーブ直行便がないため
フランスのパリ(シャルル・ド・ゴール)経由でジュネーブに飛びます。
日本-パリ間のフライトが約12時間半、パリ-ジュネーブ間は50分です。
ジュネーブから再度フランスに入国し、バスに揺られること約1時間半で
シャモニーに到着します。
この他の経路としてはパリから TGV を使って約5時間でシャモニー近くまで
入ることができます。
■一般旅行情報
- 通貨
フランスの通貨はフランです。補助通貨としてサンチームがありますが、
スーパー以外ではあまりお目にかかれません。
日本で両替するよりフランスで両替した方が利率がよかったです。
1FFR=23Yen(Jan '98)。フランスでは100Yen あたりで表示されています。
町中のあちらこちらに両替があるので利率のいいところで交換しましょう。
ちなみにスイスはスイスフラン、イタリアはリラです。
- 食事
これが一番大変です。昼食は12時から14時まで夕食は19時から21時まで
と決っておりこれ以外の時間帯にはサービスしてくれません。
また、ほとんどのお店でサービス料込みになっています。ですのでチップは
不要です。
ファーストフード店も少しはあるのですが高価です。
ハンバーグ600円、コーラ200円といった具合いです。
これは習慣の違いであって食事にはたっぷり時間をとることになっています。
ファーストフードは食事とみなされていません。
- お店
食事の関係で一般のお店は12時から14時まで閉ります。
つまりこの時間帯は買い物ができません。
なお、買い物には税金が約20% 掛ります。
- 言葉
フランスはもちろんフランス語です。ですがイギリスからの観光客が
多いこともあって大体、英語が通じます。コミュニケーションを円滑
にするため、多少フランス語を混ぜてあげると効果的です。
- 情報
ホテルや観光センターで情報収集にあたりましょう。観光センターには
日本語デスクもあり非常にお世話になりました。わからないことがあれば
躊躇せず、人に尋ねましょう。
- パスポート・コントロール
入国手続きは非常に簡単です。パスポートを見せるだけです。入出国には
つきもののスタンプも押されません。
EU各国はもうボーダーレスになっており、各国境ではほとんどみせる
ことさえなく、抜き打ち的に検査しているだけです。
これで通貨統合されれば、EUにとってさらに大きなメリットになるでしょう。
■スキー場の基本
まずはシャモニーの町並みをご覧ください。地理感覚が重要になります
シャモニー地図。
よくみる地図はモンブランを中心にしているため、南北が逆になっています。
イタリア、スイスの位置関係も山を眺めるときに参考になります。
- 自己責任
フランスのスキー場は日本と違い、自然のあるがままを大切にするため、
基本的にコース整備をしません。ゴンドラやリフトを山に掛けただけで、
バウンダリ(コースの境界)や標識さえもありません。すべて自己責任において、
どこでも自由に滑走してかまいません。非常に危険なところもあり、氷河スキー
も可能です。吹雪いてコースを見失うこともありますので注意が必要です。
一歩間違えば谷底というところもあります。
- ガイド
毎年何名も亡くなくなっていますがそれでも整備はしません。これは国民性
であり、「郷にいれば郷に従え」ということになります。
そのかわりに国家資格をもったガイドがいます。
氷河スキーなど危険な個所を滑走する際には、必ずガイドをつけましょう。
ガイドは半日で 800FFR です。4人で割り勘すれば大した金額にはなりません。
なお、ガイドをつけたからといって自己責任が消えるわけではありません。
氷河スキーでは雪崩に巻き込まれた際に発見できるように発信器を携帯します。
昨年も雪崩に巻き込まれた方が発信器のおかげで遺体を収容できたそうです。
- ゴンドラ
基本的にどのスキー場もゴンドラで一つ上がったところに開けています。
ですので帰りもゴンドラに乗ってかえってきます。
また吹雪いたりすると帰りのゴンドラは混雑します。
スキーは早めに切り上げるのがコツです。
- 昼食
昼食は12時から14時までです。この時間帯を逃してしまうとレストランが
閉ってしまうため、食事にありつけなくなりますので注意してください。
- スキーパス
滑走日数に応じた共通スキーパスがあります。これを購入しておくと便利です。
バスターミナル横にある観光センターで販売しています。スキーパス購入の
際には写真(3x3cm)が必要になります。インスタント写真の機械もありますが、
混んでいたり、壊れていたりすると面倒ですので、あらかじめ用意しておいたほうが
いいでしょう。なおスキーパスは日数に応じて特典も増えます。
ちなみに、5日間もので 900FFR でした。特典はバスが無料、エギュー・ド・
ミディとグランモンテに登頂、クールマユールも共通、メル・デ・グレースの
割引。
- バス
各スキー場にはバスで移動することになります。スキーパスを持っていれば
バスは無料です。町の中心にあるバスターミナルから目的地別にいくつかの場所を
経由していきます。バス前面に行き先が掲示されていますが、"SPECIAL"という
ものもあるのでバスの運転手に行き先を確認しましょう。バスはほぼ15分おきに
循環しています。
このほか朝方だけ、行き先別にホテルにもバスが巡回しますのであらかじめ
時間を確認しておきましょう。
- 天候
モンブランを最高峰に尾根が連なっており、天候が悪化するとどのスキー場も
閉鎖されます。山の天気には注意しましょう。
その日のリフト運行状況はバスターミナル前にある掲示板に表示されます。
1月は天候が安定していないことが多いそうです。
■スキー場紹介(フランス側)
それではスキー場を紹介しましょう。
シャモニーからアクセスできるフランス側の主なスキー場は5つあります。
Chamonix Map。
なお、おもしろいことにスノーボードはメジャーではありませんでした。
- ブレバン(Brevent)
上級者向けのコース。町から一番近いスキー場。バスで10分。
コース整備がほとんどされていません。上層部は急で狭いところが多いので
注意が必要です。
フレジーレとつながっていますが、コースが複雑なため注意が必要です。
バウンダリや標識はほとんどありません。上層部へあがるケーブルカーから
の眺めは最高です。
- ル・トゥール(Le Tour)
ファミリー向けコース。町から一番遠いスキー場。バスで20分。
見通しがよく、コース整備されています。スイス方面に降りるコースは少々急です。
個人的にフランス側では一番お気に入りのコースです。
- ロニオン/グランモンテ(Lognan/Les Grands Montets)
バスで20分。
中層部をロニオンといい、上層部をグランモンテといいます。グランモンテ
では氷河の脇を滑りおりることができます。
グランモンテを滑るためにはスキーパスではなく通常のリフト券が必要です。
- フレジーレ(Flegere)
バスで10分。滑走していないのでわかりませんが、そこそこのコースだそうです。
- レ・ジューシュ(Les Houches)
バスで15分。
つい最近、シャモニーのスキー場ではないと宣言したため、共通スキーパス
は使用できません。天候にあまり左右されないスキー場です。
■その他のスキー場紹介
この他にイタリア側に1つ、スイス側に1つアクセスできます。
- クールマユール(Courmayeur、イタリア)
Courmayeur Map
シャモニーからモンブランのトンネルを抜けた反対側にあるイタリア有数の
スキー場。シャモニー駅にある SAT バス(往復94FFR)を利用するか、Chamonix Bus
を利用(バスターミナルで予約、火曜日と木曜日のみ、往復85FFR)。
バスで30分。パスポートが必要。往復のバスともに出発時刻が限定されている
ので注意しよう。リフト代は共通スキーパスに含まれていたため、窓口でリフト券を
交付してもらいました。
コースは整備されており日本のスキー場の雰囲気を漂わせていますが、
非常に広いです。頂上に続くゴンドラは強風のため、めったに動くことがありません。
町ではブランド品が安価で購入できるらしく、買い物目的の女性陣がバスに同乗して
いました。
イタリアの通貨はリラですが、少々利率が悪いもののフランも通じます。
両替はクールマユールのバスターミナルにあります。
- ベルビール(Verbier、スイス)
シャモニーからバスで1時間半。ホテルより毎週金曜日に出発。
残念ながら日程合わず。ホテルで予約が必要。
■観光地紹介
シャモニーはスキーばかりでなく観光としても楽しめます。
いくつかの名所を紹介します。
- エギュー・ド・ミディ(Aiguille Du Midi)
モンブランを間近に見れます。ケーブルカーを2つ乗り継いで山頂まで
一気に掛け上がります。非常に寒いので、防寒具は必需品です。
夏場はイタリア側まで降りていけるようです。冬場は朝10時から
稼働します。
- メル・デ・グレース(Mer De Glace)
登山電車(アプト式)で氷河を間近にみれます。
冬場は朝10時から1時間おきに走っています。
乗り口はシャモニー駅の裏手になります。
■やさしいフランス語講座
カタカナをそのまま発音すれば通じます。
| ウィ | はい |
| ノン | いいえ |
| メルスィー | ありがとう |
| トレボン | おいしい |
| トレビアン | すばらしい |
| ラディスィオン | 勘定 |
| スィルブプレ | おねがいします(英語の please) |
| ヴァン | ワイン |
| ブラン | 白 |
| ルージュ | 赤 |
| ロゼ | ロゼ |
| パン | パン |
| アラカルト | メニュー |
| カフェ(・オレ) | (ミルク)コーヒー |
| テ(・オレ) | (ミルク)紅茶 |
| カラフド | 水 |
| ショコラ | チョコレート |
| アン | 1 |
| デュ | 2 |
| トゥワ | 3 |
| ケスクセ | これはなんですか? |
| セコビアン | これはいくらですか? |
| ジュヌ・コンプランパ | 理解できません。 |
| ジュマペル・タロウ | 私の名前はタロウです。 |
| セタモア | これは私のものです。 |
| ウ・ソンレ・トワレット | トイレはどこですか? |
| エクスクゼ・モワ | すみません(謝り。ごめんなさい)。 |
| パルドン | すいません(呼び掛け)。 |
| ボンジュール | こんにちは(イタリア語ではボンジョールノ) |
| ボンソワール | こんばんは |
| ボンニュイ | おやすみなさい |
| マダム | 奥さん(Mrs.) |
| マドモワゼル | お嬢さん(Miss) |
| ムッシュー | 旦那さん(Mr.) |
| パスポール | パスポート |
| ツーリズム | 観光 |
エクスクゼ・モワ、パルドンは英語の Excuse me、Pardon に相当していますが、
英語とフランス語で意味合いが逆転しているのはおもしろいところです。
フランス語も英語も元は同じラテン語だったはずなのに。
さしずめ、納豆(本当は豆を腐らせたもの)と豆腐(本当は豆を絞って納めたもの)
の違いといったところでしょうか。
あとがき
旅を満喫できるアドバイスになれば幸です。語れば、まだまだいろいろとあるのですが、
すべてを語ってしまっては旅の面白味がなくなってしまいますので、あとはいろいろと
経験してみてください。そうそう、フランスのトイレの脇に付いている「あれ」は一体
何かあててみてください。文化の違いですね。ポワロに出てくる警部は間違った使い方
をしていました。わかるかな?
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