
冬になると、だいたいの中学の硬式のチームでは、焚き火を燃やすと思います。
指導者にも色々なタイプがいるかと思いますが、気がつけば焚き火を囲んで談笑に講じる姿が目立つときがあります。
これはこれで、指導達の人間関係がうまくいっている証拠だと思いますし、悪い事ではないと思います。ですが、子供達に決して背を向けないで欲しいと願います。
焚き火にあたって喋るのは構わないのですが、その視線の先には常に子供を見続けてあげて欲しいのです。朝のアップの時から、終わりのクールダウンまで指導者は子供を視界に入れて欲しいです。ボランティアで頑張ってらっしゃる指導者の皆さんには頭が下がります。ですから、焚き火にあたるなとは言いません。ですが、子供にずっと尻を向けるのはやめてもらいたいです。子供の体の変化、表情、それらすべてを見ていただきたいです。以下に指導者のタイプを書かせていただきます。
1日中、火のまわりに陣取る人々です。ですが、こういう人に限って子供達をよく見ている事があります。全体を見渡せる位置にいる人を無意識に選ぶ人というのは、何もしていないようで全体を適格に把握している事が往々にしてあります。指導者の中でも古い人が多いです。
こまめにグラウンド内を動き回る人々です。こういう人は得てして、話し込むと、子供をまったく見ていないことがよくあります。興味のある事とない事の差が激しくて、気分屋でもあります。知り合いがたずねてきたりしたときには、子供のいないところに消えてしまいます。戻ってきて、また激しく動きます。あまり子供の表情や体調などには無関心で、独自の野球感を語るのが得意であります。声が大きいのが特徴です。また、親を含む大人達への人当たりが良く、愛想もいい人が多いです。
私が今まで見てきた指導者の中で、1番信頼できるタイプの人がこれにあたります。こちらが気を使うくらい、まったく大人を相手にしていません。
こういう人は、けっして大人たちが群がる焚き火の輪には入ってきません。
また、誰が来ようが、子供達のフリーバッティングのすべてを見ます。そして、練習の最後のクールダウン中も、大人たちの談笑に入らずに、走ったり、ストレッチしてる子供を見続けています。
以下に、ある日の練習での指導者達の配置図を記します。

■メイングラウンドで、シートノック
■ティーネットで、4名の子供がティー打撃
■ブルペンで4名の子供が投球と捕手をしています。
さて、上の図なんですが、Aは「火の番人タイプ」で、だいたいはエライさんです。
Bなんですが、 だいたいは、メイングラウンドのみを見ています。この場合のノッカーはまた別とします。Bはメイングラウンドの中にはいるか、バックネット裏付近で談笑するのが目立ちます。
Cの場合なんですが、上記のような練習の場合、ティーネットの近くに行きます。または、ブルペンにも行きますが、よく見るとBと立ち位置が違うはずです。
さて、BとCの違いは何でしょうか?
Bの場合
無意識に目立つ位置に立っています。
これは、相手を見る事を主としているのではなく、自分を見てもらう事を主としているからです。これは人間の無意識な行動です。
上図の場合ですと、Bはブルペンの投手だけ、シートノック受けてる子供だけしか見ていません。というか見る気がありません。こういう人は、家に帰って飲むビールだけが頭にあります。Bが複数集まると、ネット裏での談笑が目立つようになります。ですから、ティーネット組は、半ば遊びの流す練習になってしまいます。勝てないチーム、トラブルの多いチームの特徴です。
Cの場合
同じブルペンでも、Bとは立ち位置が違います。この位置からですと、メイングラウンドと、ティーネット組すべてを見渡せるからです。
メイングラウンドに入るときも、ネット裏からではなく、外野の外から全体を見ます。ネット裏は父兄、ヤジ馬の指定席なのです。
また、モチベーションが下がり気味になる、ティーネットの傍にわざと立ち、そこから、メイングラウンドを見る人もいます。
優れた指導者というのは、無意識の行動の中に、人間性や指導方針としいうものが表れます。
いつもいつも人がいる場所にいる指導者は、あまり良くない
優れた指導者は、人と話をできない場所に自ら移動している
これが長年、色々なチームを見てきた私の感想です。
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