それにしても
いいですね、
この「ゴールデンボウル」。
でもこーゆー
面白さって
う〜ん、
なんて説明していいのか
わからないところが、
はがゆいですね。
(説明する必要なんて
ないんだけど、ホントは)
こういう
レトロで、様式的で、
一歩まちがえば
バカバカしいとか
言われそうな企画って、
ときどき
創る側の“スレ具合”が
みえちゃうことがあって、
そういうの
観てて気持ちよくないんですよね。
なんていうか
創る側が
自分の企画自体をバカにしてるっていうか
どっか見切ってるところが
あったりして。
でも逆に
ホントに“いい”と思って
創ってるのって、
すごくいい。
観てて気持ちいいですよね。
この「ゴールデンボウル」
後者だと思うんですよ、
ワタシの中では。
まず
キャラクターと配役が
絶妙ですよね。
主役の二人はもちろんのこと、
無口でダンディーなマスターに竹脇無我さん。
彼に思いを寄せる子連れのホステスに榎本加奈子さん。
年増のプロボウラーに瀬川瑛子さん。
主役の金城武さんに想いを寄せる
ボーイッシュな女の子松本莉緒さん。
その相棒の大男に小川直也さん。
歌いながら登場する白づくめのやくざに小木茂光さん。
挙げていったら
キリがないけど、
これだけステレオタイプな
キャラクターをならべて、
あえて
“あるあるある、こーゆーの”
っていう世界を創ってる。
これってもう、
なんていうか
“記号化された”世界観ですよね。
で、こういう
“記号化された”ってやつに、
なぜか
ワタシは惹かれるんですよ。
しかも
ストーリーの展開も
様式的。
毎回必ず
挑戦者が送り込まれ、
チアガールが出てきて、
瀬川プロの
「ちょっと待って!ずるいわ!」
が始まって。
で、
こういう世界を
創る側が
「レトロで面白い」
ではなくて
「こーゆーのもアリだ」
と思ってる
ところがポイントだと
思うんですよね。
実は前回
「ウェディング・プランナー」を取り上げたのは、
今回の「ゴールデンボウル」の
伏線でもあるんです。
もちろん
「ウェディング〜」も
あれはあれでいいんだけど、
「ゴールデン〜」に比べると
なんていうか
「こーゆードラマって、こんなもんでしょ」
っていう“見切り”が
なんとなく感じられるんですよ、
ワタシには。
その点、こちらは
安心して楽しめます。
で、実は、
もうひとつ
ポイントがあって。
このドラマ、
レトロな世界観だけがウリ
ってワケじゃない
ということ。
脚本の野島伸司さんといえば、
「高校教師」「この世の果て」「人間・失格」
なんかで一世風靡した感のある
ヒットメイカーですが、
なんていうか
「これでもか、これでもか」
っていうエグい展開のワリには、
ちょっとした
“弱さ”っていうか“いじましさ”
みたいなものが
要所要所でキュッとくる、
そーゆーところが
人気の秘密だったんだろうなぁ、
って思うんですよ。
(最近のはあまり観てないんですけどね)
このドラマも、
レトロな企画に
ありがちなキャラ、
ありがちな展開、
みたいに見えて、
実は要所要所でキュッと
掴んできますよね。
たとえば第3話の
榎本加奈子さんと黒木瞳さんのビンタ対決、
なんてシーンは、
レトロなドラマには
絶対ない
そーとー切り込んだ対決で
グサリと来たし、
第6話の
老夫婦(長門裕之さんと南田洋子さん)の話だって
単純に仲のいい夫婦
で終わっていない。
ところが
今風でもあるし。
なにより
芥川(金城武さん)と瞳(黒木瞳さん)の
ラブストーリーだって、
最初からゴールが見えてる
とはぜんぜん言えない。
夫の佐倉(篠田三郎さん)だって
あらかじめ
「コイツ、捨てられるな」
っていうキャラじゃぜんぜんないし、
(たとえば東幹久さんとか)
3人の関係も微妙ですよね。
だから、
なんていうか
この「ゴールデンボウル」、
“ここがいいのよ!”
って説明しようとすると、
たとえば「ウェディング・プランナー」的なものと
同じように聞こえちゃうけど、
なんか
そーじゃないんだけどなぁ、
って言いたくて
クドクド書いてしまいました。
わかりにくくて
スイマセン。
こーゆードラマって、
“好き!”の
ひとことでいいんだけどね、
ホントは。
それにしても、
黒木瞳さん、
見事なフックボールを
ワンカットで投げてましたね、
そーゆーところにも
こだわりが・・・。
(MAY.26)
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