今週はちょっと夜更かし気味。
なぜかと言うと、
TBSで夜中に
(って言っても11:50〜だけど)
BS-iハイビジョン名作ドラマセレクション
というのをやってて、
ついつい観てしまったからなのでした。
といっても、
月から木まで
計3本のうち、
まず、3本目の「金融腐敗列島」は
映画で観た気がするので途中でパス。
2本目は・・・
観たけどコメントをパス。
で、問題は1本目、
これが、とってもよかったです、
「柔らかな頬」。
これ、きっと
観た人少ないだろうから、
ちょっと解説しますね。
話の筋はというと・・
主人公のカスミ(天海祐希さん)には、
夫(渡辺いっけいさん)がいるんだけど、
別の妻子持ち(三浦友和さん)と不倫してる。
で、北海道の別荘へ
両家族で行くんだけど、
ここでカスミの幼い娘が失踪してしまう。
カスミはそれを諦めきれなくて、
一人で探し続ける。
そこへ、癌で余命半年という
元刑事(松岡俊介さん)が協力することになって・・・
え〜と、
知ってる人は知ってるだろうけど、
これって
桐野夏生さんの
直木賞受賞作の映像化
だそうです。
ワタシとしては、
桐野夏生さんって
読んだことなかったし、
だからもちろん
原作も読んでいないので、
(原作が)どんな感じなのか
ぜんぜんわからないんだけど。
ていうのは、
これ、
話の筋だけ聞くと、
もうドロドロでコテコテで
ズッシリしてベッタリした人間ドラマ、
と
思いがちだけど、
ほんとは
その正反対なんですよね、
このドラマって。
演出・脚本の長崎俊一さんは、
こーゆー話を
実にタンタンと撮ってる。
音楽をぜんぜん使っていない
ってこともあるかもしれないけど、
天海さんにしろ、
松岡さんにしろ、
タンタンというよりは、
むしろ
悟りきった坊さんのように、
表情も変えず、
抑揚もなく、
“人間ドラマ”の対極をめざした演出。
それがまた
不思議なリアリティで。
つまり
そういうふうにして、
娘が居なくなったことで、
引きずり出されてくる
登場人物それぞれの
心の闇
みたいなものを
次々と観せていく。
“娘はどこへ行ったのか”
なんて、
途中からもう
どうでもよくなってしまう、
とまで言ったら
言い過ぎかも知れないけど。
う〜ん、
言葉で説明しようとすると
まどろっこしいんだけど、
なんていうか、
寓話的?
そう“負の寓話”
みたいな感じがします。
前回のコラムで
「濱マイク」は映画界からの殴り込み
みたいな話
しましたけど、
この長崎俊一“監督”も
映画界の人で、
テレビはあまり
やってないんじゃないでしょうか。
じゃあこれが
映画的かというと、
そんなことはない、
だって4時間ですよ。
前後編、二日分合わせて。
まあ、
こういう映画がない
とはいえないけど、
(「旅芸人の記録」か?)
少なくとも
長崎監督の「死国」は
そうじゃなかった。
ワタシは評論家でもなんでもないから、
「これはテレビでも映画でもない
新しい表現の○▲×■☆??」
とか
「BSハイビジョンという
媒体の特性を活かした☆▲○×■??」
とか
そんなことは
ぜ〜んぜん言わないけど、
ただの
ミーハーなドラマファンとして、
あの時間帯に、
2時間ボオーッとテレビを眺めてて、
とっても気持ちよかったのでした。
特に後半、
北国の海が画面一杯に広がるカットがあるんだけど、
これはけっこう
きましたね。
「濱マイク」は、
TUTAYAで2本ぐらい
続けて借りてきて、
ビールかなんか開けながら、
「さて」
なんていいながら、
ビデオのスイッチ入れるのが
似合ってる感じがするけど、
これはそうじゃない。
かといって、
4時間映画館で
ジッと観てるのも
辛そうだし。
もちろん、ゴールデンタイムに
“○○記念スペシャルドラマ”
っていう感じでもないし。
やっぱり深夜に
2時間くらい、
が正解だと思います。
(BSでは昼間の放送だったみたいだけど)
こーゆードラマのあり方、
っていうか
こーゆーテレビの使い方、
っていうのもアリ
なんじゃないかなァ?
誤解のないように
言っておきますが、
環境ビデオ
っていう意味じゃありません。
名作だと思います。
それにしても
途中で幽霊(幻影?)が出てくるだけど、
けっこうゾクッと
しましたね、
だって室田日出男さんなんだもん。
(ご冥福をお祈りします。)
☆次回更新のお知らせ☆
勝手ながら、夏休みのため、
次回の更新は8/23,24,25のあたり
とさせていただきます。
ご了承ください。
m(_ _)m
(AUGUST.9)
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