Vol.126

脱「ちゅらさん」を期待?「アルジャーノンに花束を」

はっきり言って、ワタシは、
岡田惠和さんのファンです。
だもんだから、
“まだまだ序盤・・”
“次の回はもっとよくなるはず・・”
なんて思いながら、
第4話まで観続けてきたけれど、
正直言って
ど〜〜〜〜も
乗り切れないんだよね、
この「アルジャーノンに花束を」。

これって、
あの有名な原作のドラマ化
ですよね。
ワタシ的にはこの原作
今まで読んだことがなかったので、
この機会に読んでみたんですよ、
オンエアが始まる前に。
で思ったんですけど、
文学的にどーこー
ってことはワタシにはわかりませんが、
それ以前に
これって
テーマがあまりにシンプルな故に、
かえってあまりにプリミティブな問題を
投げかけている
ように思えるんですよ。

「せんせい、あたまがいいひとたちは、しあわせですか」

これ、番宣のコピーですけど、
つまりそういうことですよね。

ちょっと前に、
「なぜ人を殺しちゃいけないんだろう」
なんて物騒な発言をして、
大人(だと思っている人)たちを困らせた
勇敢な青年がいたけど、
そーゆーふうに
なにか大きなテーマが、
“文学”以前に
ゴロンところがってるような気がします。

こういう問題って、
文字通りのレベルで
アーダコーダいってるとバカみたいだけど、
なにせプリミティブなもんだから、
ふとしたはずみに
ストンと深いところに
下りていってしまうような。
そういうこともあって、
原作は一人称のかたちをとってたんじゃないか
と思います。

ところが
当然ドラマでは一人称はありえない。
しかも毎回毎回、
それなりに見どころ、泣かせどころが
なくちゃいけない。
そこにそもそも
ムリがあったんじゃないかと。

そう、
このドラマ、
ここまで観てきた限りでは、
なんの話かわからない
んですよね。

考えてみれば、
原作だって、
テーマがはっきりしてくるのは、
チャーリイ(ハルくんです)が
頭がよくなってからですよね。
彼が頭がよくなって
今まで気がつかなかったことが
いろいろと見えてきて、
いろんなことのウラガワとか
真実とか、
ホントのことがわかってくる。
そこから彼の苦悩がはじまるわけで。
でもって
その一つひとつは、
健常者である読者一人一人にとっても
意味のある問いだったワケですよ。

ところが、ドラマは
まだ第4話を終えた段階で、
そこまで行っていない。
(ところでワタシは
このドラマに注文をつけているのか
それとも弁護しているのか?)

え〜と
何が言いたいかというと、
とりあえず、
序盤は大目にみるとして、
中盤以降に期待する、
ことにしました、ワタシは。
(けっきょく弁護してるよ)

だけど、
やっぱり注文もつけたい!
まずひとつは、
ハルくん(ユースケさん)の周囲の人、
特にパン屋の店員と
建部教授(益岡徹さん)の態度が
単純すぎるっていうか
わかりやすすぎて、かえって「?」。
それに女主人(中島知子さん)の態度も「?」。
多くは語りませんが、
ど〜〜〜〜も、
岡田惠和さんらしくない、
気がします。

もうひとつは、
逆に岡田惠和さん「らしい」点。
「夢のカリフォルニア」もちょっとそうだったけど、
(「乙女ノ祈り」も)
登場人物どうしが、
仲良くなりすぎる。
これ、なんか、不自然。
今回も晴彦(吉沢悠さん)がちゃっかり
パン屋の厨房に入り込んでるし。
どーも最近
こういうことが多くて・・。

注文はあまりクドクド
言いたくないので、
このくらいにしますが、
「ちゅらさん」以降の
岡田惠和脚本は、
どうも、この
「わかりやすすぎる」
「登場人物が仲良くなりすぎる」
が、ときどき出てくるようで、
ワタシ的には
(あくまでワタシ的には、ですよ!)
どうも乗り切れないときがあります。

でも一方で、
「夢のカリフォルニア」のような
力作も書いてらっしゃるので、
「アルジャーノン〜」も
後半期待できるかも・・。

あああ、
今週は(今週も?)
クドクドとまとまりのない
原稿になってしまいましたが、
これもみんな
ファンゆえの迷走と
許してくださいませ。

(NOVEMBER.4)


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