いやぁ〜ドラマっていうのは、
どんな理由であれ、
文句を言ってると楽しくないですね。
だから、
今週は、褒めます。
「天才柳沢教授の生活」第4話、
これ、すごくよかった、
面白かったし。
どんな話だったっけ?
という人のために
いちおうおさえておくと、
柳沢家に泥棒が入るんですね。
この泥棒(宮迫博之さん)、
誰もいないと思って侵入したんだけど、
実は、
柳沢教授(松本幸四郎さん)が風邪で寝てた。
で、ばったり鉢合わせしちゃうんだけど、
とっさに、
妻正子(松原智恵子さん)のお習字の先生
だなんて、ウソをつく。
そうこうしてるうちに
家の人が次々と帰ってくる。
泥棒がいるのに、
家の人がそろって
食卓で団らんしてる、
なんて状況になっちゃうわけです。
で、家の人は、この客人を
長女いつ子(川原亜矢子さん)の幼なじみ藤村くん
だと思っちゃう。
(面白いでしょ)
その間に、泥棒は、
柳沢教授の蔵書に価値があると聞いて、
これをなんとか
持ちだそうとするんだけど・・・
っていうのが
あらすじです。
これ、
典型的なシチュエーションコメディー
っていえばそうだけど、
でも
たとえば
同じ局でそのあとやってる
三谷幸喜作・演出の
「HR」みたいなものとは、
ちょっと違う
かんじがするんです。
(「HR」のことは、
またいずれ書きます、たぶん)
もちろん、
両方とも
「これがコメディーだ!」
って意味では
すごく
共通したものを感じます。
その上で言ってるんだけど、
最後の最後で、
今回のこの「柳沢教授〜」、
なんていうか
不条理劇のにおい、
がするんですよね。
すべては
泥棒が空き巣に入ったんだけど、
家の人が帰ってきてしまって、
っていう
喜劇的な状況(シチュエーション)
から始まるんだけど、
結局、泥棒は、
お習字の先生であり、同時に、藤村くんであり、
しかも、
見つかってしまった以上
“泥棒”でさえなくて、
これでもう
状況的には
ぜんぜんわからなくなってしまった
わけじゃないですか、
彼はいったい何者なんだ???
しかも
彼は泥棒としての自我に目覚め
アイデンティティをまっとうしようと
カッターナイフを取り出そうとするんだけど、
そのとき、
柳沢教授が本をくれてしまう!
ことによって
それさえも無に帰してしまう。
う〜ん、
不条理だなあ〜〜。
(ちょっと劇評風になってるのは、
ワザとです・・)
結局、
最後は、
柳沢教授が泥棒に
本をあげて、
泥棒が
本に目覚める、
という
心あたたまる結論に落ちるんだけど、
ワタシとしては、
なんていうか
不条理系のお芝居を
観終わったあとのような、
不思議な読後感が
ありました。
なんなんだろう、
これって。
今回は
脚本が藤本有紀さんで、
演出が西浦正記さん。
そういう意味では
お二人とも
このドラマではサブ
の方ですけど、
どんどん活躍されて、
こういうドラマを
どんどんつくっていただけると
嬉しいです、
一人のドラマファンとして。
ちなみに藤本さんは、
舞台関係のお仕事もされているようです。
まあ、関係あるのか
ないのか、わかんないけど。
P.S.
話変わりますが、
今週の「ダブルスコア」
芸の細かさに
思わず笑わせてもらいました。
オダマリ、オオバカヨ、タジマハル(ヨ)・・・
(NOVEMBER.9)
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