シッポの先まであんこが入ってる
っていうのは
鯛焼きに対する最大の褒め言葉だけど、
最終回まで面白いドラマ
ってなかなかないんですね。
「連ドラの場合、
最終回がイマイチである
確率が高い」
っていうのが
ワタシが(勝手に)発見した
ドラマの第一法則
なんだけど
(ココ笑うところ)、
付け加えると
「その確率は、
本編の善し悪しとは
関係ない」
というのが第二法則。
すっごく好きなドラマでも
最終回になると
「?」な
ドラマって
ときどきありますよね。
これってワタシ、
その理由は
「最終回は、次週に引っ張る必要がないからである」
だと思ってたんですけど、
最近、
もっと“もっともらしい”理由
を見つけました。
「ドラマには終わりがあるが、
人生には終わりがないからである」
っていうんだけど
どうでしょう?
え〜と、
話がそれたところで本題。
「真夜中の雨」
これ、よかった、最終回。
このドラマって
最初、
病院を舞台にした人間ドラマ
に見えて、
実は21年前の事件だのなんだのが
ボロボロ出てきて、
都倉先生(織田裕二さん)と院長(長塚京三さん)の
対立の構図、
になったかと思うと、
最後まで引っ張らずに
正体を明かしてしまうし、
院長は実は“いい人”
になったかと思うと、
じゃ、真犯人は誰だ?
とくるし、
ほんとに“物語”として
飽きさせない
というか
楽しませてくれて、
すっごく
面白かったです。
しかも
その真犯人でさえ、
最終回の前半で捕まってしまって、
こうなると
あとは、
ターミネーターみたいに
さらに上を行く「!」を
もってくるか、
(まさか石黒賢が
檻を破って脱獄!
なんてワケないし)
FIのウィニングランみたいに
余裕で流す、
っていうのが
よくあるパターンなんだけど、
これはどちらでもない
ところがまた
ニクい!
前代未聞のスキャンダルで
倒産寸前に追い込まれた病院を
(っていう設定も大技だけど)
大胆な改革案で立て直す
っという大技でドラマをひっぱりながら、
物語全体の“解決編”として、
都倉先生と院長の
親子の“和解”を
手術の中の事務的な会話で見せるシーン、
三輪さん(佐戸井けん太さん)が
初めてポツリと口をきくシーン、
こういう“感動的”なシーンは
ほんとに抑えの効いた
ギリギリのさじ加減で、
けっこうウルッとさせてくれました。
こういうところが
“あんこ”
なんでしょうね、きっと。
でもって、
それに対となるような
たとえば、
事務長(石黒賢さん)の捕り物のシーン、
バッとサーチライトがいっせいに当たるような
様式的な演出が
“ころも”
なんでしょうか。
その取り合わせと
バランスの絶妙さが、
美味しさの秘訣
だったと思います、
ワタシ的には。
結局、
このドラマ、
これだけ毎回、
エンターテインメントとして
あの手この手で
ワクワクさせてくれながら、
それでいて破綻することなく、
最後まで引っ張りきれたのは、
やっぱり
「家族」というテーマが
あったからなんじゃないか
と思ったりもするんだけど、
テーマ主義者の
ワタシとしては。
(ココ笑うところ)
どうなんでしょう?
今クール、
早々と「柳沢教授〜」を
マイベストワンに決定してしまって、
その評価を改めるつもりは
ないんだけど
最終回まで観て、
この「真夜中の雨」も
とても良かったです。
いっけん、なんでもない鯛焼きだけど、
実は一流の和菓子職人が集まって、
周到に計算して作った
“普通の鯛焼き”
のような気がします。
まあ、
「柳沢教授〜」のほうは
というと、
こちらも一流の
洋菓子職人が
まあ、こんな鯛焼きがあってもいいんじゃないかな
ってつくった
クリームとスポンジケーキの鯛焼き
ってところでしょうか。
どっちも
美味しかったけど。
(DECEMBER.23)
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