Vol.137
こういう“男と女”もいい感じ?「GOOD LUCK!」
ワタシが今までに観たなかで
ベスト5に入るくらい
好きなドラマのひとつが
「危険な関係」
なんですけど、
その脚本を担当した
井上由美子さんが書いてらっしゃるのが、
「GOOD LUCK!」
なんですよね。
だからまあ、
最初からわかっていたことではありますが、
いいわぁ〜〜これ。
第3話まで観たところですが、
回を追うごとに
ぐんぐん引き込まれます。
ワタシ的には
井上さんの脚本って
かなり“文芸色”が濃いと思ってて
そこがまた好きなところなんだけど、
「危険な関係」にしても
「忠臣蔵」にしても
そういう意味で
かなり見応えのあるドラマでした。
(そのへんはすでに書きましたので
繰り返しませんが)
だから今回も
パイロット(とか整備士とか)という職業に
スポットを当てながら
責任とか、プライドとか、生き方とか、
そういう部分を軸に
ドラマ(対立とか葛藤とか)が展開しているところが、
なんとも
見応えがあります。
たとえば、
主人公のキャラなんか
ふつうは
木村拓哉さん主演
ときたら、やっぱり
“自然体であるところが型破り
なんだけど、
なぜか仕事はできちゃう男”
ですよね、
「HERO」とかもそうだったし。
でも、今回はあくまで
“職業人としては半人前”
でしかない。
毎回遅刻する(しそうになる?)のは、
“ちょっとヌケたところのある
憎めないキャラ”
というだけでは
ないような気がします、
ワタシ的には。
こういうところ、
きびしいですよね、
井上さんて。
とまあ、そーゆーふうに、
なんとなく
“恋愛もの”というよりは
“文芸もの”という感が強い
井上脚本ドラマ、
もちろんこの「GOOD LUCK!」も
そうなんだけど、
でもこのドラマ、あえて、
なんていうか
“男と女”のところが
とてもグッとくる感じで
いい感じ、
って思いました。
たとえば、
第3話の橋の上のシーン、
明日、飛行機に乗るのが怖い
という歩実(柴崎コウさん)を
元(木村拓哉さん)が励ますシーン。
元は“東京の空とちがって
雲の上から見る空はきれい”
みたいな話をする。
これ、不器用だけど、
励ましてるんですね。
歩実にはそれがわかって、
元の背中を
ちょっとうれしいかも、
って感じで見たりする。
でも、元が振り向くと
あわてていつもの“無愛想”にもどって
「私、夜の便だから」
なんて言ったりする。
こういう間合い
というか距離感が、
新鮮だし、リアルで
いいですよね。
第3話までの元と歩実の関係って、
月9的ラブコメファンには
ちょっと甘さ控えめかもしれないけど、
抑えに抑えた感じが
う〜ん、いい感じ。
「危険な関係」の
豊川悦司さんと藤原紀香さんといい、
「忠臣蔵」の
木村拓也さんと深津絵里さんといい、
(「忠臣蔵」には堤真一さんも出てましたね)
井上さんの描く男と女って、
ただ好いた掘れた
ってだけじゃなくて、
なんていうか“理由”がありますよね。
まずシンパシーを感じる
みたいな。
それに今回は、
香田キャプテン(堤真一さん)とのり子(黒木ひとみさん)、
これがまた、いい感じで。
元とは逆の意味で頑固者の香田の
“かわいさ”?と、
許容力のあるのり子の
“いじらしさ”?が
二人の関係の中に
じわって出てきて
う〜ん、いい感じ。
それでもって、
こういう深みのあるところを
きっちり描きながら、
いっぽうで
うらら(内山理名さん)の
イマっぽいキャラとか、
隣の部屋の女の子(ユンソナさん)の
ショートコメディっぽいワンシーンとか、
軽妙なところも
ちゃんと楽しませてくれて、
お料理で言えば、
味は本格派なんだけど、
見た目の“お遊び”も忘れない一品、
みたいな、
う〜ん、いい感じ。
もちろん
こういうのは
脚本だけじゃなくて、
木村さん、柴崎さんの
微妙な表情の演技も大きいし、
それを引き出す演出陣の力も
あってのことだと思います。
(それにしても
土井裕泰さん、福澤克雄さん、平野俊一さんという演出陣、
ワタシ的には贅沢!?)
まあ、とにかく
久しぶりに
「おいおい、これがドラマだろっ」
って感じで、
う〜ん、いい感じ。
(february.3)
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