Vol.141
倉本、山田両氏のドラマ批判と「GOOD LUCK!!」
え〜と、
先週号だけど、
週刊文春で、
倉本聰、山田太一両氏が
ドラマ批判をされてましたね。
「連載告発企画 テレビが病んでいる4
二大巨匠が日本のドラマ徹底批判」
なんて
煽りに煽ってましたけど、
内容はそんな過激じゃなかったような・・。
とはいえ、
「大人のドラマが見たい!」
と日頃から叫んでる
植野パンダとしては
いちおうチェックいれとかないと・・。
(第1回で
倉本氏の「ガラスの知恵の輪」
とりあげてますしね。)
読んでない人のために
趣旨をかいつまんでおくと
こんな感じです。
まず、倉本氏。
「中高年の男をターゲットにしなくなってから
ドラマは幼稚化してしまった。
大人の鑑賞に堪えうるドラマがなくなった原因は2つ。
ひとつは、
役者ではなく、タレントを起用していること。
もうひとつは、
稚拙な脚本家がストーリーをつくれないこと。」
それから、山田氏。
「まず、時間をかけずに作っている。
だから芝居も類型的になる。
それから、作家の創造性ではなく、
市場調査を基準につくっている。
データから出てくる答は
過去の焼き直しでしかない、
潜在的なニーズを掘り起こすのが
プロの仕事ではないのか。」
う〜ん、
ごもっとも。
日本のドラマ界を代表するお二人に
あえて「一視聴者」であるワタシが
あれこれ言うつもりは
もーとーありませんが。
ただ、
山田氏の原稿の中で、
名指しで批判(?)されてた
「GOOD LUCK!!」を
今回は、ちょっと弁護しようかなと。
曰く、
「井上由美子さんが脚本を書いた
『GOOD LUCK!!』は二回ほど見ましたが、
彼女はもっといい本を書ける人だと思っています。」
井上さんって
それこそ
芸術選奨文部大臣新人賞だの、
放送文化基金賞だの、
た〜くさん賞をとってる
「実力派」ですよね。
だから、
「あなたの実力からすれば、
もっといい本をかけるはずなのに」って
ようするに
才能を認めてるんだとは
思うけど・・。
ワタシ的にも
過去に好きな作品はたくさんありました。
でも、この「GOOD LUCK!!」も
けっこう好きなんですけど。
ていうか、
木村拓哉さん主演の
“アイドルもの”でありながら、
骨のあるドラマだと思います。
以前にも書いたけど、
木村拓哉さんが活躍しない!
のがいいですよね。
等身大な感じで。
それに、
歩実(柴崎コウさん)とか
香田キャプテン(堤真一さん)とか
噛むほどに味のあるキャラで。
それなのに
アイドルものならではの
軽さがある。
そこがまたいいなぁ〜と。
だいたい、
町の定食屋に入ったら、
「鴨胸肉のロースト オレンジソース」なんて
期待しないですよね。
揚げたてのコロッケかなんかが食べたくて、
のれんをくぐるわけで。
もちろん
ファミレスみたいなカスカスなハンバーグ
でも出された日には、
黙って店を出て、
もう二度と来ない
ってだけの話で。
そういう意味では
「GOOD LUCK!!」、
ワタシ的には毎週楽しみな
ドラマです。
倉本氏の言い分も、山田氏の言い分も、
結局は
視聴率至上主義vs作家主義の対立
ってことだとは思いますけど、
これって一筋縄ではいかない
問題ですよね、やっぱり。
倉本氏曰く、
「テレビの公共性というのには、
品格とか教養をリードする役割があると、
私は思っています。」
う〜ん、間宮真に聞いてみたい。
山田氏曰く
「(視聴率にこだわらず、制作者の)
勝手にやらせたって、
実は視聴率は変わらないと思いますね。」
これには、少し言いたい。
ワタシもそう思いたい・・でも、
「柳沢教授〜」は低視聴率打ち切りになってるし。
他にも、打ち切りにはならないまでも、
低視聴率に終わった“志の高い”ドラマって
いっぱいあると思います。
「柳沢教授〜」が
制作者が自由に作ったドラマ
かどうか、ワタシは知りませんが、
少なくとも“志の高い”ドラマ
だったのでは。
それから
古い話ですが、
「彼女たちの時代」は
制作者がつくりたいドラマをつくった
でも視聴率はとれなかった、
というふうに聞きました。
まあ、グチ言っても
しかたないけどね。
「一視聴者」にできることといえば、
いいものはいいと言い、
つまらないものは見ない、
ことだけかな。
P.S.
以前にも書いたけど、
倉本氏や山田氏のドラマ、
再放送してくれないですかね、
NHKアーカイブみたいに。
ワタシだったら
観るけどな。
(march.7)
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