Vol.148

シュークリームはケーキ屋さんで。「ムコ殿2003」

なんていうか
ケーキ屋さんで
お持ち帰りのケーキを選んでいると
なぜか、
シュークリームをひとつ
選んでしまうんですよね。
シュー皮にカスタードクリームが入ってるだけの
なんてことない
お菓子なんだけど、
こーゆーシンプルな味わいって
なんか
いいじゃないですか。
今時シュークリームなんて
コンビニでも売ってるけど、
そーゆー甘ったるいのじゃなくて、
ちゃんと
ていねいにつくったのって
う〜ん、
なんていうか
なごみますよね。
ワタシ的には
そんなかんじなんですけど、
「ムコ殿2003」って。

実はコレ、
初回と第2回は観てないんですよ、
ウラ番組観てて。
なんでウラを選んだかっていうと、
最初の「ムコ殿」を観てなかったからなんだけど、
う〜ん、
こんなことなら、
最初からコッチにしとくんだった。
今では
来週が楽しみなドラマ
になってます。

なんていうか
これって
古典的っていうか、
なんてことない話なんだけど、
とても丁寧に、
甘さを抑えてつくってるところが、
いい感じです。
たとえば、
第3回は
病気で寝たきりの女の子のところに
あこがれのスター桜庭裕一郎(長瀬智也さん)が来て
歌ってくれるって話。
(結局、女の子は死んじゃうんだけど・・)
第4回は、
東子(岸本加世子さん)がお見合いをするんだけど、
相手の男性(五木ひろしさん)に
胸に秘めた人がいることを知って
自分から身を引くって話。
まあ、
ベタな話っていえば、
むちゃくちゃベタな話なんだけど、
ていねいにつくれば、
いいでしょ、ほら、
っていう感じ。
卵と牛乳と砂糖と小麦粉だけなんだけど、
ていねいにつくれば、
おいしいでしょ、このシュークリーム
みたいな。
なんていうか、
古典的で伝統的なお菓子を
黙々と作り続けている
河田菓子研究所
みたいなもんでしょうか。
それほど、
ドラマ自体は、
古典的で伝統的。
でも、それが
つまらないかというと
そんなことはない、
おいしいんですね、とっても。
それは、
たとえば
華麗なスターの表と裏、
なんていうキャッチーな題材で
表面をチョコレートコーティングしてある
ってこともあるけど、
要は
ドラマのキモのところで、
甘さをおさえてきちっと観せてくれてる
ってことだと
思うんです、ワタシ的には。

今クールも
いくつかのドラマを初回チェックで断念しましたが、
なんていうか、
クライマックスのところで、
熱いセリフ、くさいセリフを並べとけば
OKでしょ、
みたいなドラマばっかりで、
けっこうウンザリ。
その点、このドラマ、
よくあるドタバタ系、
バラエティ系のようでいて、
実は、
ていねいな職人仕事。
コンビニで売ってそうな
あのドラマや、あのドラマとは
ちょっと違う本格派
だと思いました、
いっけんそうは見えないけど。

実は、なんでコレ
途中からでも観ようかと思ったのかというと、
脚本が都築浩さんだからなんですね。
都築さんって
ワタシが観たのは、
「世界で一番熱い夏」の最初のところだけ
なんだけど、
なんていうか、
すごく好きなんですよね。
ギリギリのところで
甘さを抑えた
大人の味
って感じで。

第5回の生放送は、
ドラマというより
バラエティのノリで、
ちょっと残念だったけど、
第6回の
アイドル相川ヒカリ(星野真里さん)との
熱愛報道事件の話は、
とってもよかった。
この回の最後もそうだったけど、
このドラマ、
大勢での食事のシーンがよく出てきますよね。
これって
今はなき大家族ホームドラマへの
オマージュ?
という気もしてしまいます。
う〜ん、
とにかく乗り換えて正解だった
「ムコ殿2003」です。

P.S.
どうでもいいことかもしれませんが、
第3回の
女の子が死んじゃう話、
後半30分はCMなし
だったみたいですね。
そういう配慮も視聴者にはうれしいドラマです。
だって死ぬか生きるかってときに
ここでCMです
ってのもねえ。


(may.23)


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