Vol.151
ナイフを入れるとトロリとソースが、「Dr.コトー診療所」
別にこういう
ジミでシブめのドラマが
大好き!
ってワケじゃないけど、
これ、いい、「Dr.コトー診療所」。
う〜ん、
なにがいいって、
どっからしゃべればいいのか分からないけど、
初回は、
五島先生(吉岡秀隆さん)が
島に着くところから、
あまりにもオーソドックスに
始まるんですね。
でもって、
大した事件も起こらないまま、
次々と村の人たちと
顔を合わせていくわけだけど、
その流れの中で、
それぞれのキャラだとか、
立場だとか、
人間関係だとかが、
なんとなく見えてくるわけです。
そういうのがもう、
とにかく
タンタンとしてるんだけど、
その中にもう
ドラマが内包されてる感じ。
フランス料理で、
鶏肉にソースを包んで揚げてあって、
ナイフを入れると
中からソースがトロリと出てくる
っていう料理があったけど、
そんな感じです。
(わかんないこと言って、
スイマセン)
たとえば、
看護師の彩佳(柴咲コウさん)なんか、
相変わらず
ブッキラボウなんだけど、
それは島へ来る医師への
期待が裏返った
“あらかじめの失望”みたいな
ものだったりして、
そういうそれぞれの微妙な胸の内が、
なんていうか
タンタンとして
あらかじめドラマチック。
しかも、
そんな中にも
クライマックスへの
伏線が
なにげなく積み重ねられていて、
(あ、お腹がイタイ、
ってことじゃなて、
「漁師の息子だったら・・」
ってやつです)
最後の
船の上で手術
っていう
考えてみれば漫画チックな展開にも
無理なく引き込まれました。
最近、久々に観る
タンタン
だけど、
ガツン!
なドラマです、
ワタシ的には。
なんか、
ここんところ、
医療モノって
流行り?
みたいだけど、
そもそも人の生き死にを扱うわけだから、
黙ってても
ドラマチック
には、なっちゃうわけじゃないですか。
ところがこのドラマったら、
そういうところに
安易に頼らないところが
いいですよね。
なんていうか、
観てて
ひかない、
っていうか。
たとえば
やっぱり最初から
ばあさんが死ぬんだけど、
臨終のシーンとか
やらない。
着いたら死んでる。
シンミリしてる。
最後の
子供が盲腸になっちゃう話だって、
結局
死にそうだから
ドラマチック
なんじゃなくて、
父親(時任三郎さん)に
弱いところを見せられないがために・・・
っていうところが
ドラマ
なわけじゃないですか。
ほんっとに
すみずみまで
神経が行き届いてる
感じがして、
観ごたえ、あります。
だいたいそもそも
主演に吉岡秀隆さん
っていうのが、ねぇ。
連ドラって
主役の俳優さんは、
2年くらい前から決まってたりするから、
こういうシブめの企画でも
なぜか
主演は木村サンだったり、
織田サンだったり、
ってこと、
よくあるじゃないですか。
このドラマの場合、
どっちが先だったんでしょうね、
企画と主演と。
まあ、どっちでもいいけど。
とにかく
小林薫さんにしろ、
大塚寧々さんにしろ、
キャスティングも
ツボです、
ワタシ的には。
ところでこういう
“民放なのにどことなくNHKっぽい”佇まい、
って
なんかあったな、
って思ったら、
なんとなく
「北の国から」
思い出しました。
主役、吉岡秀隆さんだし。
それに脚本の吉田紀子さんって
倉本聰氏の富良野塾出身なんですよね。
う〜ん、やっぱり
底力、あり
って感じ。
なんか連ドラ終了しても、
スペシャルとかで
やりそう。
(july.5)
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