Vol.152
エグいけど、おとぎ話だから大丈夫「幸福の王子」
最終回から始まる
っていうトリッキーな構成が
ウリだっていうから
それってどーなの?
とか思ってたら、
面白いじゃないですか、
「幸福の王子」。
たしかにいきなりクライマックス、
血の海に人が
ゴロゴロ転がってるし、
主役の本木雅弘さんは、
拳銃持って呆然としてるし、
菅野美穂さんの写真が
なにげに落ちてるし。
で、そっから、
話は遡っていくわけだけど。
う〜ん、
この
ドラマ、
なにが面白いって、
いきなり言っちゃうけど、
やっぱり、
この語り口、
ですよね。
なんていうか、
野球でいうと
150キロの剛速球でグイグイ押しまくる
っていうタイプじゃなくて、
絶妙にコントロールされた変化球や
バッターの裏をかく巧みな配球で、
あれよあれよという間に
完封しちゃうタイプ。
サッカーでいうと、
ゴール前ではってて
ヘディングで強引に押し込むタイプじゃなくて、
巧みなフェイントで
ディフェンダーをかわして
最後はループシュートかなんか
きめちゃうタイプ。
スポーツをやったことない人でも
思わず
「うまい!」
なんて膝をたたいちゃうような、
そんな快感がありますよね、
この「幸福の王子」。
なにしろ
こういうトリッキーな構成だし、
話自体もけっこうエグかったり
するんだけど、
それでも
ドロドロした感じにならないのは、
脚本も演出も
ディテールを
ものすごく丁寧に押さえ込んであるのと、
ところどころ
進行役の心臓病の少女(綾瀬はるかさん)が
ツッコミを入れて、
異化してくれるからじゃないかと。
ディテールって意味では、
主役の本木さんをはじめ、
菅野さん、渡部篤郎さんともに、
ビミョー系の人だし、
たとえば
お父さん(平泉成さん)との対決
なんかも、
けっこうシブく決めてる
ところが
ワタシ的には○。
ツッコミって意味では、
たとえば
「なんでケータイ使わないの?」
なんて本筋と関係ない
ツッコミをいれることで、
話そのものを
距離を置いて見られるようにしてくれてる
ところが
ワタシ的には○。
それにこの
女の子やお母さん(井森美幸さん)の
ムリのないキャラが
いい感じです、
ワタシ的には。
以前に
「恋がしたい×3」のとき、
“これっておとぎ話?”
みたいなこと
書いたんだけど、
同じ遊川和彦さん脚本のこのドラマは、
タイトルからして
明らかにおとぎ話。
う〜ん、
この先どういう展開に進むのか、
いや、溯るのか、
楽しみです。
ところで、最近
「初回だけ再放送」
ていうのをやってくれて、
アレ、
ドラマファンには嬉しいですよね。
「幸福の王子」のウラ、
「ひと夏のパパへ」なんだけど、
こっちも、初回だけ観ました。
う〜ん、
これウラじゃなかったら
観るんだけどな。
北村一輝さんのお父さん役、
松重豊さんのお巡りさん役、
い〜な〜〜。
全話再放送希望!
ってムリか、やっぱり。
(july.11)
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