Vol.154
ニッポンの現実はマンガなの?「クニミツの政」
ひと月に一度くらい
なぜか
タコヤキとかカップヌードルとか
食べたくなるみたいに、
ワンクールにひとつぐらいは
こういうの、
観たくなるんだよね、
ワタシ的には。
なんていうか、
ジャンクっていうか、
お気楽っていうか、
軽いノリっていうか、
栄養なさそうっていうか。
あ、これって
ケナしてるんじゃないですからね。
だって、
お祭りで食べるタコヤキって
むちゃウマい。
ていうか、
あーゆー
カラダにわるそうなものって
なんで美味しいんでしょう?
でもまあ、
からだに悪けりゃ
なんでもウマい
ってワケじゃなくて、
なんでこの
「クニミツの政」
毎回観ちゃうのかっていうと、
だいたいこういう
お気楽なドラマって、
キャラクターも浅いし、
ストーリーも大味だし、
「ンなことないっしょ!」
なんて何度もつっこみたくなるんだけど、
このドラマは
つっこめない。
ていうか、
つっこもうとすると、
「いや、まてよ、
ンなことあるよな〜。
これって現実だもんな〜」
なんて思っちゃうんですよね。
このドラマ、
悪玉は(今のところ)
現市長(斉藤暁さん)で、
業者と癒着して無駄な公共事業しようとしてる。
善玉は、クニミツ(押尾学さん)で、
そんなのアリかよって
正論で真っ向勝負。
っていう
単純って言えば単純
な話なんだけど、
でも、
考えてみれば
それって
今、世の中でおきていること
ですよね。
ドラマはここんところ、
“子供の選挙”が話の中心なんだけど、
要は市長の息子と
クニミツが擁立した候補が
生徒会長の座をかけて争うわけ。
これがマンマ、
大人の選挙のパロディになってる。
ちょっと以前に、
「HR」でも級長選挙
っていうのをやってて、
そのときは、
小野武彦さんが
“商店街の商品券を配る”という
パロディをやってました。
これ、けっこう笑えた。
でも、
この「クニミツ」では、
もっと手がこんでて、
組織の長(サッカー部の部長)と接触して、
利益供与(ベッカムのサイン入りボール)をして、
票のとりまとめを画策する
という芸の細かさ。
ここまでくると
う〜ん、
現実そのもの、
なんか笑ってるだけじゃすまない
って感じ?
結局このドラマ、
いかにもマンガ原作らしい
分かりやすい対立の構図と
痛快な主人公のキャラで、
それだけだと、
「なんだよ、マンガじゃん」
ってなっちゃいそうなところを、
題材とタイミングで
「いや、まてよ、これって現実じゃん」
って思わせてくれるところが、
ニクイですね。
タイミングってのはつまり、
ちょっと以前だったら
「それってヘンじゃん」
って思うことがあっても、
「でも、ずっとそういうことになってるし」
で済まされてきた。
でもここへきて、
「これ、ずっとそういうことになってるから」
って言われても
「でもヘンなものはヘンじゃん」
っていう人たちが登場してきた。
(某長野県知事とか)
それがまさに
今の空気
って感じですよね。
でもまあ、
よく考えてみると、
それって
早い話、
現実がマンガチック
ってこと?
う〜ん、
その通りかも。
さて、このドラマ、
いよいよ中盤、
坂上先生(大杉漣さん)が動き出して、
“子供の選挙”から
“大人の選挙”になるらしいけど、
う〜ん、
どうなるんでしょう。
最初はけっこう単純な話なんで、
最後までいくかな〜
なんて思ってたんですが、
ここへきて、
市長の秘書 不破俊一(佐々木蔵之介さん)が
単純ならざる正体を現しつつあるし、
なにげにクニミツにアドバイスする
謎の男(古田新さん)とか出てくるし、
けっこう
登場人物のからみが
面白くなってきたような。
けっこうアタリの
タコヤキかも。
う〜ん、
それにしても
これでいいのか、日本の将来は!
(july.25)
back

mail to:
pandawatchingdrama@yahoo.co.jp