Vol.157
エンタでディープでミもフタもない「すいか」
ここんところ、
ちょっと
“注文”モードが
続いたので、
たまには
思いっきり
パチパチパチパチパチパチッと
拍手しまくりたい
ということで、
「すいか」です。
え〜と、このドラマ、
なにがスゴイって、
まず
深読みを許さない
ってことですね、
ワタシ的には。
このコラムって
今までずいぶん深読みしてきました。
っていうか、
ドラマって
いろんな人がかかわって、
いろんな人の思いが混じりあってる
“商品”だから、
いっけん「これはこうだよ」っていう
オーソドックスな商品カットも
ウラに回ったり、
ディテールをみたりすると、
ちょっと全体の意図とは違うけど
分かる人には分かってネ
みたいな部分があって、
つまりなんていうか、
多重構造になってる
ことが多いワケです。
だから、
“深読み”が可能なんですね。
ところが、
この「すいか」は、
ウラがない。
ていうか、
土曜日の夜に
なにげに楽しめる
エンターテインメントであり、
コメディーでありながら、
同時に、
けっこうマジなテーマを
きちんと提示してくれている。
この「同時に」
ってところが
けっこう大事で、
「実は」
ではないんですね。
笑えて、泣けて、っていう部分が、
なんていうか
そのまま地続きで、
“今を生きるってさぁ”っていうところに
すんなり繋がっちゃうところが
なんか、スゴイです。
え〜と、だから、
このドラマに関しては
深読みができない。
つまり、
何を言っても
ミのフタもない話
になっちゃうってことだけど。
で、
それを承知でいうんだけど、
このドラマのテーマって
前回も書いたけど、
「それでも、今の現実をどう生きるか」
っていうことですよね。
だいたい「生きる!」
なんてディープなテーマを扱おうとすると、
不治の病とか
余命何ヶ月と宣告された、とか
そういう非日常的な話
になりがちなんだけど、
このドラマ、
なんでもないOLの
なんでもない日常を描きながら、
こういうディープなところを
さらりとえぐっちゃうところが
なんか、スゴイです。
そのへん。
第6話の“お盆スペシャル”(笑)では、
中締め、ということなのか、
いつになく
テーマをはっきりと
打ち出していたような
気がします。
教授(浅丘ルリ子さん)のところに
30年前に死んだ恋人のリチャードが
“迎えに”くる。
でも教授は言うじゃないですか。
「話したり、食べたり、飲んだり、
読んだり、笑ったり、
嘘ついたり、泣いたり、
励ましたり、励まされたり・・・
生きてることが嬉しかった」
で、教授は
これからも現実を生きることを
選択するんだけど。
もうちょっとだけ
言っちゃうと、
このドラマ、
「やっぱ生きるってすばらしい」
って観念的なところに落とさずに
なんていうか、
もっと“役に立つ”メッセージを
発信してるところが、
なんか、スゴイ、
ていうかイマっぽい。
教授はリチャードに、
生きている人間は、
変わっていくもの、
「とどまってはいられない」
って言うじゃないですか。
これって、
なんていうか、
“現実を生きて、
ちゃんと前にすすもうよ”
っていうメッセージ
ですよね。
で、絆さん(ともさかりえさん)も
お姉さんを越えて
前に進むんだし、
基子さん(小林聡美さん)も
“逃げた”自分の分身馬場ちゃん(小泉今日子さん)を
思いながら、
現実を生きていくんだし。
そういう
なんていうか
あたたかいはげまし
のような
頼もしさを感じます。
で、最後に
みんなでおにぎりを・・。
おっとっと、
ホントに
このドラマの話をしようとすると、
ミもフタもない話に
なっちゃって・・。
さて
今週(先週)は、
世界陸上で一回休み、
ということで、
後半の部が楽しみです。
(august.24)
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