Vol.159
ゴディバ?手作り?「Dr.コトー診療所」「すいか」
連ドラも
どれも最終回を迎えて、
ホッとしたような、
さびしいような。
まえまえから言ってるんですけど、
「連ドラは最終回がいまひとつ」
の法則、
今回は見事に裏切ってくれた
ドラマがあって
うれしかったです。
「Dr.コトー診療所」、
最終回は辞表を残して東京に戻った
コトー先生が
島に帰ってくるまでの話。
あらすじだけなら、
よくある最終回の展開、
破局か?
とギリギリまで
ひっぱっておいて、
最後にはハッピーエンド。
そういう意味では
ステレオタイプ、
なんだけど、
なんていうか、
初回から最終回まで通して、
ひとつの作品として
スジが通ってるっていうか、
最後のピースを
パチッとはめて、
いよいよ全体像が完成するっていうか。
なんていうか、
一回一回、視聴者の興味をつないで、
最後はうまくまとめとく
というのとは違う、
感じがして
見応えがありました。
なんて説明していいのか
わからないけど、
緻密というか、
計算ずくというか、
大技・小技を繰り出していて、
今まで、
すべての展開が伏線だったんだ
って思えるくらい
最後は怒濤の「これでもか!」攻撃。
たとえば
細かいところでは、
あのアキオジ(今福將雄さん)のワラジは
ここで出てくるか!
とか、
あの和田さん(筧利夫さん)写真は
こんなところに!
とか、
もう挙げたらキリがない。
で、
大きなところでは、
全11回を通して、
コトー先生(吉岡秀隆さん)が
徐々に信頼を得ていく
っていう流れを
慎重につくってるから
なんていうか
説得力、ありますよね。
たとえば
彩佳(柴咲コウさん)みたいに
すぐに理解し受け入れる人、
重さん(泉谷しげるさん)みたいに
立場上どっちつかずの人、
剛利(時任三郎さん)みたいに
じっと静観してる人。
で、最後に
剛利を動かしたところが、
やっぱり
いちばん効果的な駒で攻めてきた
って感じで、
う〜ん、
そう来たらもう
チェックメイトでしょ、
みたいな。
病院での説得のシーン、
剛利が
「みんなが(帰ってきてほしい)」
って言いかけて、
「俺が」
って言い直すところなんか、
わかってはいても、
グッときました、ハイ。
それから、
最後、船から、
コトー先生の手だけが見えるところ、
“これよ、ドラマって”
って感じです、
ワタシ的には。
なんかさっきから
解体するようなこと
ばっかり言ってますが、
え〜と、
言いたいのは、
ワザとかそういうことも含めて、
脚本も演出も演技も
プロのプライドをかけて
視聴者にぶつけてきた
“作品”
っていう感じ
ってことです。
このドラマ
視聴率もよかったみたいで
(よくは知らないけど)
よかったと思います。
で、これが
今クールのマイベストワンかって?
それはちょっと
待ってください。
これ、
お医者さんの話だから、
当然「生と死」を
扱うわけだけど、
今クール、
もうひとつ、
「生と死」を扱ったドラマが
ありましたよね。
そう「すいか」です。
「すいか」の場合、
「死」を扱いながら
なるべく表舞台に出てこないように
気をつけていたフシがあります。
絆さんのお姉さん、
教授(浅丘ルリ子さん)の昔の恋人や
お友達。
なんていうか、
「Dr.コトー」の場合、
「生とは、こういうもの。
生きるって、こういうこと。」
っていうテーマが
確かにある。
でも、
「すいか」は、
なんていうか、
「さぁ、生きようよ」
って、語りかけられてる感じ。
テーマっていうより
メッセージが伝わってくる
感じがします。
なんてたとえればいいかわからないけど、
バレンタインチョコをあげるのに
ゴディバにしようか、
手作りにしようか、迷うでしょ。
そんな感じ、でしょうか。
どっちも
もらってうれしいとは思うけど。
というわけで、
最終回を待たずに
今クールのマイベストワン、
「すいか」に決定!
(あくまで
独断と偏見ですから、
あしからず)
p.s.
ほんと蛇足ですけど、
最近「sparkle me」って曲がたまにかかる
Buffseedsってグループの声、
誰かに似てると思ったら、
発見!
コトー先生でした。
誰かに言いたかったもんで・・。
september.16)
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