Vol.161

ウェルカムバ〜〜ク「恋文」

更新が遅れて
モタモタしてる間に、
新ドラマがバタバタと
始まってしまいました。
さて、今クールは、
まずこれから、
「恋文」。
これ、
前クールの「僕だけのマドンナ」
に引き続いて、
岡田惠和さん脚本なんですよね。
う〜〜〜ん、
どうでしょう、この違い。
とても同じ人とは・・。
もちろん、
かたや月9、ラブコメ、アイドルもの、
という条件を差し引いても、
それでもやっぱり
この違いはナニ?
っていうか、
今だからはっきり言うけど
「マドンナ」は岡田作品らしくない。
それはたとえば
本田さん(緒形直人さん)のキャラ、
あのドラマの中では
演技力としては不足のない役
のはずなのに、
なぜか
今ひとつ、
深みに欠ける・・。
う〜〜ん。

ところが、
この「恋文」ではどうでしょう。
もちろん、
渡部篤郎さん、和久井映見さん、水野美紀さん、
いしだあゆみさん、寺尾聡さん・・・
一点のスキもないキャスティング
ということを差し引いても、
やっぱり◎!
岡田イズバック!
って、
まだ初回にもかかわらず、
拍手です。

「ちゅらさん」以降の岡田作品で
不満に思っていたのは、
“ぜんぶしゃべっちゃう”
ことだったんです、
ワタシ的には。
ワタシにとって岡田作品の魅力って、
黙して語らず
っていうか、
そこまで言わないでもわかるでしょ、
ってところは、
ガマンしてぎりぎり寸止め、
グッと含みをもたせた
大人の味、
ってところだったんだけど、
それがすっかり鳴りををひそめてた
気がして・・・。

それがこの「恋文」では、
将一(渡部さん)の
ナイーブなキャラとか、
郷子(水野さん)との
“アネさん”な関係とか、
子供を含めた3人の“家族”とかが、
それとなく、
各シーンの“含み”の中に描かれてて、
見応えあり。
それに、
そういう人間関係も含めて、
ステレオタイプですませてる
ところがひとつもなくて、
たとえば、
父親が家出した後、
母と子が
何事もなかったかのように仲良く遊んでいるシーン
を続けたり、
母が
「帰ってきたら怒ってやる」
とか言うと、
子供がミョーにしっかりしてて、
「今度はいつもと違うんじゃない」
なんて言ってみたり、
すみずみまで
よ〜〜く味わって食べてください、
みたいな。
あ、
それから、
病室でいっしょの
江津子(和久井さん)と辻さん(いしださん)の
苦味のある関係も
「ちゅらさん」系にはなかったですね。
魚はワタの苦味まで味わうのが、
大人ってものよ。

「マドンナ」に続いて
こういうのを書いちゃうのが
岡田さんの“芸域の広さ”
なんだろうけど、
それにしても、
一見同じようでも
(ぜんぜん同じじゃないけど)
あま〜いシロップが染み込んだカステラと
じんわり出し汁が染み込んだ高野豆腐
ぐらいの違い、
これ大きくない?

ちなみにこの「恋文」、
連城三紀彦さん原作のドラマ化なんだけど、
ワタシとしては、
原作も読んでなければ、
映画も観てなくて、
だから、
どこまでが
原作にあることで
どこからが
今回のドラマのための脚色
なんだか
わからないけど、
やっぱり
ワタシがかつて
岡田作品にギュッときたところを、
久しぶりにまた
ギュッとしてくれて、
そういう意味では、
じゅうぶん、
“岡田ドラマ”です、
ワタシ的には。

まあ
(ワタシの苦手な)
不治の病ものではあるし、
今どき
こんなシンキクサイとか
重いとか
言って敬遠してる人も
いるかもしれないですね。
もしそうなら、
それって
食べず嫌い
かもしれないですよ。


october.10


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