Vol.164
テルミドールはお好き?「白い巨塔」
時代劇みた〜い
ていうのが
ワタシの第一印象
だったんですよね、
「白い巨塔」。
(っていっても
第4回から観てるんだけど)
これって
フジテレビ開局45周年記念ドラマ
じゃないですか。
まあそれにふさわしい
重厚な文芸モノ、
ずっしりとした人間ドラマ、
すみずみまで神経がゆきとどいた
ていねいなつくり。
なんていうか、
結婚式のメニューといえば、
やっぱり
伊勢海老のテルミドールに、
神戸牛特選フィレステーキ
でしょう、みたいな。
で、もちろん
こういう贅沢な
古典的料理が
美味しいか、美味しくないか
と、言えば、
もちろん
美味しいワケで。
とくにこういう
正統派重厚文芸モノのときの
井上由美子さん(脚本)というのは
なんていうか
メスの切れ味が見事。
なんていうか
観ていて
ズシリとくる
というんじゃなくて、
全体に細かく神経が行き届いてる正統派
なんだけど、
ときどき
グサリと
鋭く、深く、切れ込んでくる
ところが
またニクイ。
ただのフィレステーキじゃないぞ、と。
まあ、細かいところを
とりあげて
どこに神経が・・
なんて言っても
仕方がないんだけど、
たとえば
新米の柳原(伊藤英明さん)なんかを出してきて
世間知らす=ピュアな視点
というものを
押さえることで、
対立・抗争の構図を
客観視して見せるところ。
切れ味鋭いところは
たとえば
クラブのママ、花森ケイ子(黒木瞳さん)
のあたりが、
好きです、
ワタシ的には。
それから、
なにしろ
連ドラ3本はできるぐらい
湯水の如く役者さんをつかって
壮大なスケールのドラマを
繰り広げているわけで、
その中で、
いつもは当て馬的な使われ方で
半分ぐらいしか演技をさせてもらえない
ような人たちが
出番は少ないながらも
全方向型できっちりと
本領発揮していて
見応えがあります。
木村多江さんも、沢村一樹さんも、
いい感じ。
大河ドラマを観たことのない
ワタシとしては、
こういう大型ドラマ
っていうか、
伊勢海老のテルミドールも
神戸牛特選フィレステーキも
いや〜〜、
たまに食べると
やっぱり
美味っ!
っていう
ところでしょうか。
ところで
冒頭で
第一印象、時代劇
って言いましたけど、
それってつまり
なんていうか
今の話なの?
って思ってしまったんですね。
まあ原作がずいぶん
昔のものだって知ってたから
なのかもしれないけど、
なんていうか、
仮に2003年の現在でも
これが大学病院の現実
なんだとしても、
題材そのものが
リアルじゃないんじゃないの
なんて
思ってしまったんです。
時代劇?
じゃなければ
歌舞伎みたい?
もちろん、
今でも充分リアルな問題や心情が
描かれてはいるんだけど、
全体としては
リアル感がうすい・・。
まあ、これはこれで
年末の忠臣蔵
みたいなもので、
劇として楽しむ
タイプのもの
なのかもしれないですけど。
まあ、
「フジテレビ開局45周年」にふさわしい、
ような気もするし、
一方で、
今、テルミドールでいいのか?
フィレステーキでいいのか?
という気もちょっと・・。
どうせだったら、
ちょうどいい機会だから、
「今ってこうでしょ」
とか、
「これからのドラマはこうだ」
とか
なんか新しいビジョン
みたいなのが
観たかった気がします、
一人の視聴者、ドラマファンとして。
p.s.
ところで
なんでこれ
「第4回から」
しか観てないのかっていうと、
実は木曜のこの時間て
「マンハッタンラブストーリー」と
重なってて、
どっち観ようか迷ったんだけど、
どうせこれ
ビデオになるから
と思って
最初「マンハッタン〜」
観てたんです。
まあ、どうせ「マンハッタン〜」もきっと
ビデオになるけどね。
う〜ん、それにしても
ドラマ枠はなるべくぶつからないように、
横の連絡をとってもらえないでしょうか、
テレビ局さん。
november.14
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