Vol.168

タイトルがNHK?「川、いつか海へ〜6つの愛の物語〜」

ああああ、また
更新を大幅に遅らせてしまった。
・・・言い訳します、
みんなNHKがいけないんです。
「川、いつか海へ〜6つの愛の物語〜」
なんともNHKらしい
大仰なタイトルだけど、
テレビ放送50年記念ドラマ
ということなので
そのへんは大目に見るとして、
倉本聰、野沢尚、三谷幸喜の三氏が
競演するというのは
まあドラマファンにしてみれば、
まさに垂涎の企画。
バラエティなら
たけしとさんまと関口宏が
競演するようなもの、
料理の鉄人なら、
道場六三郎と石鍋裕と陳健一が
競演するようなもの
(古い!)
ですよね。
そんなごちそうを
6夜連続でいただく
というのは
山本益博氏でもなければ
できない芸当で・・。
いやいや
早い話、
年末で忙しくて、
まだ四話までしか
観てないもので・・
という言い訳でした、
スイマセン。

え〜と
前置きはともかく
この企画、
朝日新聞のドラマ評では
「野沢、三谷両氏が
倉本作品より面白いものを書こうと挑戦する」
みたいな言い方してましたけど、
ドラマファンとしては
巨匠が書こうが、新人が書こうが、
同じ一時間は一時間なわけで、
面白くて観応えがあれば、
もう拍手、拍手なんですけどね。
で、ワタシ的には
どうかっていうと・・
え〜と
第四話までで
印象に残ってるのは、
第一話 深津絵里さんとユースケさんが
浮き球をもって源流に離婚旅行にいく話、
野沢尚さんの回。
それと第四話 芝居好きの社長(江守徹さん)に振り回される
福利厚生課長(香川照之さん)の話、
三谷幸喜さんの回です、ハイ。

野沢さんて、
ピッチャーで言えば
剛速球派ではなくて、
技巧派だとワタシは思ってるんですが、
連ドラでは、
毎週毎週、視聴者をひっぱるために、
見せ玉や緩急を駆使して、
まあ、いい意味で、
ケレンとかハッタリを効かせて
楽しませてくれるわけです。
(このへん、「恋文」の場合の
岡田惠和さんと対照的)
それが今回は、
そういう繊細なコントロールだとか
配球術だとかを
テーマを掘り下げることに使ってる。
テーマってつまり
夫婦というか男女の機微みたいなものだけど、
そのへんを
グサッと掘り下げていて
なんか、
中身の濃い一時間に感じました。
もともと
夫婦三部作をはじめとして
「夫婦」にはこだわりがある人だから、
掘り下げ方がハンパじゃない。
技巧派のすべてを駆使しながら、
最後はド真ん中の直球で
ズバッと三振をとってやろう
みたいな意欲を、
視聴者として感じました。
拍手。

第四話の三谷さんは、
得意の時間限定もので、
ある会社の新人歓迎演劇公演の
リハーサルから本番までの
三日間を描いたものだけど、
これはもう、
楽しませていただきました
というしかないですね、ホント。
なんていうか
こういう
素直に楽しめる
っていうか、
ムリのない
っていうか、
ピタッと着地の決まった
コメディーって
久しぶりに観たかも。
それに
なんていうか
キャスティングがツボ。
江守徹さんと香川照之さんのコンビって
「世にも奇妙な物語'02春の特別編」
の中にネズミの話があって、
それがムチャクチャ
面白かったんだけど、
観月ありささんにしろ、
筒井道隆さんにしろ、
もうなんていうか
これ以上ない
ってくらい
ドンピシャ。
きっと劇団の台本書いてた方って、
役者さんのキャラを活かす
ていうのが
基本にあるんでしょうね。
拍手。

で、なりゆきでやっぱり
倉本作品なんだけど、
第三話のダムの話、
いろんな意味で“古典的”
だなぁ〜って思いました。
HPで野沢さんが
「文体を真似してシナリオ集読んで勉強してきた心の師匠」
っておっしゃってましたけど、
ひとつの完成形、
ですよね。
で、野沢さんなんかのその後の世代が
目標にし、超えていこうとした、
そういう存在なんだなぁ〜
なんて
ドラマ観ながら
ふと考えてしまいました。
おっと、イケナイ!
そんな邪心はすてて、
2004年は
もっと素直にドラマを楽しまないと。

ということで、
年末にみていただいている皆さん、
よいお年を!
年始にみていただいている皆さん、
明けましておめでとうございます。
本年も
せっせと更新いたしますので、
よろしくお付き合いくださいませ。


december.30


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