Vol.170
究極のハンバーガー「白い巨塔」
先週ちょっと触れた
「ドラマっぽい」て何?
って話
とも関係あるんだけど、
ワタシの好きな脚本家に
岡田惠和さんという人がいて、
今や人気作家なんだけど、
この人、
ときどき
テレビドラマをイツダツしてしまうんですね。
どーゆーふうにイツダツするかは
何度か書いたので繰り返さないけど、
で、
そーゆードラマは
だいたい視聴率
よくなかった
みたいなんです。
それと対照的なのが、
井上由美子さんだなぁ〜
って思うんですよね。
つまり
なんていうか、
とっても
テレビドラマ的。
たとえば、
「白い巨塔」の第二部、
いよいよ始まりましたが、
第11話の2時間スペシャルなんて、
究極の
テレビドラマの完成形
って感じがします、
大袈裟だけど。
たとえば、
モスバーガーのライスバーガーは
もう完全に
イツダツ
してますよね。
そこまでじゃないせよ、
月見バーガーとかメンチカツバーガーとかだって
あるいはテリヤキバーガーでさえも
やっぱりイツダツしてる
と言えなくもない。
だったら、
バンズとミートとレタスとソース
という基本をイツダツすることなく
どこまで突き詰められるか、
研ぎ澄ませることができるか、
そういうドラマが書ける人
だと思うんです、
井上さんは。
だから、
視聴率も
とれてる
っていうことじゃないのかな。
いや〜〜〜
2時間スペシャルは、
ほんっとにスゴかった。
久々にワクワクする
ハンバーガー体験、
いやドラマ体験
でした。
もちろん
よく吟味した妥協のない素材を
使ってるっていう
だけではなく、
素材を充分いかしきってる。
唐沢寿明さん、江口洋介さんみたいな
真ん中にいる人たちだけじゃなくて、
もうちょっとはじっこにいる
たとえば、
里見の奥さんの水野真紀さん
なんかだって、
真ん中の人たちと同じように
100%持ち味を引き出してますよね。
ここへ来て
伊藤英明さんや西田尚美さんも
いい味出してきたし。
それに、
素材だけじゃなくて、
どうやったら
美味しく食べてもらえるか、
っていう工夫
というか技も駆使してる。
たとえば、
佐々木庸平(田山涼成さん)が死んで、
解剖に至るまでの駆け引き、
これ立ち読みして確認したんだけど、
原作では
わりとストレートに
里見「柳原くん、解剖を」
みたいな感じで
きまっちゃうんですね。
それが井上脚本だと
(田宮版ドラマは観てないけど)
鵜飼教授が出てきて
遺族にわざと解剖をすすめて
断らせる
だとか、
ぎりぎりのところで、
(なんと!)運転手が
助言して
解剖をすすめる
だとか、
細かいところが
心にくい、
ていうか
う〜ん、
ディテールにドラマがある。
しかも、
全体の流れが
財前教授のもったいつけた海外出張シーンと
病院での緊迫したシーンを
対比しながら同時進行していて
も〜〜引き込まれる、引き込まれる。
ていうか、
これほんとに
ハンバーガーだったら
息もつかささずアッという間に平らげて、
うめ〜〜〜!
とかうなりそうな、
2時間ですよね。
前回、ワタシこれ
時代劇みた〜い
っていいました。
教授になるとかならないとか
富と既得権益の話が、
イマっぽくなかった
からなんですけど、
後半の医療過誤の話って
まさしく現代的
ですよね、
ついこのあいだも
似たような事件あったし。
それにだいたい
人がのし上がってく話
より、
人が足元を救われる自業自得の話
のほうが
面白がるもんでしょ、
昔から人間て。
(正直じいさんと意地悪じいさんじゃないけど)
う〜ん、
後半は
俄然面白くなりそう。
前半は長〜〜い伏線
だったのかも
とか思うくらい。
期待です。
ところで、
及川光博さん、
全クールまでウラ番組に
出てたのにね。
january.16
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