Vol.176

誰だってトロが好き「白い巨塔」

最初に言っておきますけど、
ワタシ、
とちらかって言うと
法廷劇って
好きなんですね。
法廷劇の魅力
って、
なんていうか、
ワタシ的には、
やっぱり
ロジック
なんですよ。
たとえば
被告の言い分は
どうみてもスキがない
ようにみえる。
論理的に完璧である
ようにみえる。
ところが、
ある方向から眺めると完璧だったその論理が
別の方向から見たら
これが見事に崩れてしまう。
あるいは
こちらの論理を突き詰めることによって
相手の論理の矛盾を露呈させてしまう。
なんか
ついつい
説明口調
になってますが、
まあ、
裁判ってからには
当然いろいろあったりして
愛憎悲喜コモゴモ
だったりするんだけど、
あくまで、
表面はロジカル、
理詰めで追い込むもんね、
みたいな・・。
そんなクールな法的劇が
好きなんですよね。

ところが、
そういう私好みの法廷劇って
あんがいなかったんですよ。
たとえば、
意外な証人の勇気ある証言
(今回も里見先生、証言されてましたね)
とか、
陪審員の心を動かす感動的な演説
(アメリカ映画だとよくありますね)
とか、
“熱い”法廷劇は
けっこうあるんですけどね〜。

で、ようやく
「白い巨塔」第19話。
う〜ん
クールです。
しびれました。
ラスト10分の法廷シーンは圧巻!
久々に鳥肌モノでした。
どこがって
やっぱり、
関口弁護士(上川隆也さん)の質問
「佐々木さんの治療にはどんな選択肢があったのか、
説明していただけますか。
医療に不案内な原告にもわかるように。」
それに答えて、
財前(唐沢寿明さん)が得意げに語り出す。
関口(ニヤリ)、音楽in。
この瞬間がドラマチックでなくて、
なにがドラマチックでしょう!
って感じ?
ここまで
憎らしいぐらい
鉄壁だった
被告側のディフェンスラインが
自ら墓穴を掘ってるって展開、
しかも
そうとは知らずに。
う〜ん、
ずしっと観応えがありますね〜、
いつもながら
このドラマは。

それに、
このドラマ、
蒼々たる役者さんたちが
キャストに名を連ねてるわけですが、
それが法廷シーンになると、
一堂に会して
けっこう“濃い”
ですよね。
寿司で言えば、
トロとアワビとウニばかり
ずらりと並べて
特上にぎり、
こちらは理詰めじゃなくて、 まさに寿司詰め。
それでもって
たとえセリフがなくても、
チラッと映る表情や目だけで、
それぞれの立場とか
人間関係とか、
心情とか、振る舞いとかが
うん、わかるかわる
ってなるところが
また“濃〜い”。
ひとつひとつに
仕事がしてあるなぁ。
ジミでクールながら、
濃厚な味わいの群像劇
って感じ。

今クールは
安定して楽しめるドラマ
ばっかり
って先週書きましたけど、
この「白い巨塔」なんか
まさにそう。
2クールを通して、
一瞬たりともダレることなく
楽しめたのは、
ドラマファンとして、
嬉しいかぎりです。
(最初の数回は
浮気してましたけど、
スイマセン)
なんて
ワタシ
けっこう冷静そうに
語ってますけど、
ぜんぜん
冷静じゃないですよ。
表面では
けっこうロジカルにクールに
「うまいですね、このトロ」
とか言いながら、
内心
「うめ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
って感じ?
だって
こういうのに
弱いんだから。

さて
このドラマも
ところでいよいよ終盤。
財前教授には
クールならざる激動の結末が待ってる
みたいだし、
どうなるんでしょう、
最後はどう締めるんでしょう?

march.9

と、
書いてから
第20回の放送があったんですけど、
この回、
なんかヘン。
ボクシングの採点で言えば、
「打ち急ぎで
攻撃に説得力がありませんね〜。
5点満点の3点。」
う〜ん、
せっかくのハイテンション、
ここへきて
画竜点睛を欠く
って感じ?
次回は
泣いても笑ってもラストラウンド。
行け〜〜〜〜!!

march.12


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