Vol.18
ついに父親がいなくなった、「リミット」
最近深夜に放送してたみたいだけど、
「13日の金曜日」シリーズに
ハマったことがあって、
あれって、どれがいちばんコワいって、
やっぱりシリーズ第一作ですよね。
う〜ん、あれはコワい。
なんだかタンタンと、
意味もなく、
人が殺されていくのを、
ただ撮ってるのがミューにコワいんですよ。
「リミット」の最初の頃観てて、
それ思い出しました。
その「リミット」
ここへ来てドラマっぽくなって
あ、つまり、テーマみたいなものが
明らかになってきて、
俄然、面白くなってきましたね。
安心してワクワクできます。
ところで野沢尚さんの作品で、
前から気になってたことがあるんですけど、
「親子」
に、
なにか独特な思い入れがありますよね。
ていうか
「健全な親子」が失われている、
っていうか。
まず、親が子供をなくしちゃう例。
今回の「リミット」「この愛に生きて」は
子供が誘拐される話だし、
「親愛なる者へ」の浅野ゆう子をはじめ、
子供を堕ろした女(ひと)がよく登場しますよね。
逆に、
「眠れる森」の中山美穂、
「氷の世界」の松島菜々子は、
幼い頃、目の前で両親を失ったことが
重要なファクターになってますよね。
(かつて夫婦愛三部作を書いた野沢さんですが
今回の「リミット」は、
父親が殉職していることで、
「夫婦」ではなく「親子」を描こうと
最初から思ってるみたいですね)
そのせいかどうか知らないけど、
野沢作品の「親子」って、
どことなくエロチックなような、
不思議な湿っぽさっていうか。
たとえば、
「親子、のように年齢が離れた関係」
というのがいくつかあって、
「素晴らしきかな、人生」の浅野温子と織田裕二、
「結婚前夜」の夏川結衣と橋本功。
それから「青い鳥」では、
前半は豊川悦司と夏川結衣の不倫ものだけど、
後半、娘の鈴木杏といっしょになる。
あれって、話としてはかなり強引な気がするけど、
ワタシは最初から、
むしろそっちの方を描きたかったんじゃないかと
睨んでるんですけどね。
つまり豊川悦司と鈴木杏の
「親子のような恋愛関係」を。
実際の親子ということでは、
これ言うとネタバレになるから、
あまり言わないけど、
江戸川乱歩賞をとった小説「破線のマリス」の
最後のオチのところが、
ミョーに印象に残ってて・・・。
つけ加えると、
父親のキャラクターも
ミョーに生活感がないタイプが多くて、
「眠れる森」の夏八木勲は隠遁した精神科医だったり。
同じく岡田真澄は高名な画家だったり、
「結婚前夜」の橋本勲は大学教授だったり。
まあ、そういうのは、
野沢さんの趣味なんだろうな。
えーと、
今回は休み明けなもんで、
へんに分析的でスイマセン。
精神分析とかするつもりじゃないのに、
へんなところに足をつっこんでしまった
ワタシが悪いんですが、
総じて野沢作品には
こと恋愛に関して、
何か屈折してる、ていうか
抑圧されたものを感じるので。
だから野沢ドラマには、
陰のあるタイプが似合うんだろうな、
豊川悦司、安田成美、松島菜々子、竹野内豊、佐藤浩市・・・・
(AUGUST.16)
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