Vol.186
インディーズは短期決戦型?「農家のヨメになりたい」「ピンクヒップガール」
前回は「新選組」がバッシングされてる
っていうので弁護しましたが、
こないだの朝日新聞見たら、
なんだ
けっこう視聴率とってるじゃないですか。
なんだかんだ言って
みんな観てるんですね。
で、
今回は
みんな観てないドラマの話を。
たとえば音楽とかでも
産業として成熟してくると
なんとなく行き詰まったり
するじゃないですか。
(と問われても困ると思いますが)
ていうか、
マーケティング的な調査・分析が
ある程度進んでしまうと、
こうやればウケる、こうやれば売れる
というセオリーができてきて、
早い話、売れセン、
ですよね。
みんなが売れセンを押さえる、
というか、
狙うようになる。
そうすると、
けっきょく
どれも同じようなのばっか
になってきて、
新鮮味がないじゃん
って
飽きられてしまう。
いわゆる
煮詰まる
っていうんでしょうか。
今のドラマ界って
どうもそんな感じに見えます、
一視聴者から見て・・。
もちろん、
これって
産業である以上、
宿命
というか
当然の話で、
たくさんの人が関わり、
たくさんのお金が動いている以上、
たくさんの売上(視聴率)をあげなければならないのは、
当たり前ですよね。
(と問われても困ると思うけど)
で、こういうときに
インディーズとか
オルタナとか
そういう“メジャーじゃないもの”が
ふと流れてたりすると
お、新鮮じゃん、
なんて
注目されたりするわけです。
で、このふたつのドラマ、
「農家のヨメになりたい」
「ピンクヒップガール」
これがまあ、
インディーズだとはいわないけど、
けど、
なんていうか、
メジャーにありがちな
下心って言うか、
余計なバイアスがない感じがして、
別にどってことないドラマ
なんだけど、
なんか
観てて気持ちいいんですよね。
余計なバイアスってのは、
たとえば、
アイドル系の男の子で
女性層を惹きつけようとか、
この女の子を
フィーチャーして売り出そうとか、
事務所の関係で
こういうキャスティングになりましたとか、
そういうこと
なんだけど。
まず、
NHKの「農家のヨメになりたい」は、
深田恭子さん、中村俊介さん、玉山鉄二さん。
まあ旬なキャスティング
ではあるけど
なにせ農家の話なもんで、
全体的にジミ
っていうか、
ケレンのないつくりになっていて、
それがなんか
いい感じです。
中村俊介さんも
農家の好青年な一人息子
って感じだし、
深田恭子さんも
ジーパンで鍬持つ姿
似合ってるし。
また、宮本信子さんとか
加藤武さんとか、
しぶいところかためてますよね。
なんか
ホッとするドラマです。
もうひとつ、
「ピンクヒップガール」は
対照的に
ハイテンションのコメディ
なんだけど、
う〜ん、
これ、いいです、とっても。
須藤理彩さんが売れない演歌歌手、
小泉孝太郎さんがその新人マネージャー、
モロ師岡さんが怪しい興行師、と
ほとんど“天職”みたいなキャスティング。
伊豆の温泉地を舞台にした
ロードムービーみたいなドラマ
なんだけど、
これ、なにがいいかって、
ひと言で言うと、
テンポのよさと
はずし具合、ですよね。
なんといっても
深夜1時半から30分
っていう時間帯に相応しい
適度なハイテンション、適度なドタバタ、適度な軽さ、適度な早口なセリフの掛け合い。
う〜ん、
お休み前に
ササッと楽しんでくださいネ的な。
で、こういうドラマって
最後にちょっとしんみりした
泣かせのシーンを持ってくるんだけど、
このドラマ、
そこをギリギリのところで
はずしてくる。
たとえば
遼太「僕も・・あなたのファンでした」
美乃「ありがとう、ウソでもうれしいよ」
遼太「・・あ、バレました?」
みたいな。
かといって、
ただ茶化してるだけ、
ただのドタバタか
っていうと
そんなことはない。
さんざん笑わせて
それでも不思議と
ペーソスを漂わせてる。
このへんの
なんていうか、センス
なんでしょうね。
なんていうか
ストリートミュージシャンの演奏に、
こういう音楽がやりたいんだ!
っていう心意気を感じるように、
こういうドラマがやりたいんだ!
っていうスタッフの心意気を
感じます。
特にエンドロール!
イェ〜!最高〜〜〜〜!
このCX系「ディビジョン1」ってワク、
要チェックですね。
ところでこのドラマ、2つとも
4〜5回の短期決戦型。
こういうのもアリ
かもしれませんね。
june.15
back

mail to:
pandawatchingdrama@yahoo.co.jp