Vol.190

がんばれ、牛鉄鍋膳!「逃亡者」

実はこのドラマ、
最後まで観ることは決めてたけど、
コメントしようかどうか、
迷ってたんですよね。
でも、ここへ来て俄然
面白くなりそうな気配です、
「逃亡者」。

このコラムでは何度も書いたけど
世の中には「B級グルメ」とか
「B級ムービー」というのがあって
(まあ、今頃もう誰も
そんなこと言わなくなったけど)
それはそれで
ファンというのがいるわけです。
たとえば、
世の中から牛丼がなくなったときに、
実はたくさんの人たちが
隠れ牛丼ファンだったことが
発覚したわけだけど、
これって
値段とかそういうことじゃ
ないですよね。
一杯280円の牛丼より、
お一人様10,000円のフランス料理のほうが、
30倍以上美味しいかというと、
そんなことはない。
もちろんフィレミニヨンのステーキも美味しいけど、
牛丼には牛丼の美味しさがある!
そういう意味では
一杯280円の牛丼も、
お一人様10,000円のフランス料理も
対等である!
そうですよね、牛丼ファンの皆さん!

えと、前置きが長くなりましたが、
ドラマにもやっぱり、
B級の味
ってものがある
と思うんです。
で、
この「逃亡者」、
B級だな〜〜
ってずっと思ってました。
ま、なにをもってB級とするか
って言われるとコマるんだけど、
たとえば
今クールの「人間の証明」、
これって
A級だなぁ〜て感じ。
主菜から付け合わせに至るまで、
皿の上の各要素が
バランスよく
しかも緊張感をもって構成されていて、
無駄なく、しかも
飽きさせない。
フィレミニヨンの火の通し加減も絶妙で
ここまでやったらやりすぎッ
の一歩手前で抑えてる。
一方この「逃亡者」、
なにせ牛丼ですから、
これでもかってほど火を通して、
このほうがわかりやすくて
ご飯にあうんだよね
って感じ。
肉ばっかのときもあれば
玉葱ばっかのときもある、
バランスなんて
食っちゃえばいっしょ
って感じでしょうか。

でもこのドラマ、
なぜか
B級の魅力!
うまい!はやい!やすい!
って言い切れないところがあって、
っていうのは、
これって
なんていうか、
ねらってB級
なのかな?
って疑問に思う
ところがあって。
もしかして、
A級ねらいで
B級になっちゃったんなら、
どうなの?
とか思ってたんですよね。

まあ、そんなこと
どうでもいいじゃん、
なのかもしれないけど、
たとえば、
こういうサスペンスにしちゃ
けっこうルーズなとこがあって
(どこがどうとは言わないけど)
「ンなことあるわけないジャン!」
ってツッコミどころ満載。
B級なら、
それがまた
大味だけど荒唐無稽
とかいって
魅力になるんだけど、
A級の場合、
そういうツッコミどころって
けっこうヒク
っていうか
冷めちゃうんですよね。
で、
今ひとつ乗り切れなかった
ていうのが
正直なところ
なんですよね。

ところが、
ここへきての意外な展開。
真犯人と思われてた津留(遠藤憲一さん)が死亡!
これで
誰も永井(江口洋介さん)の
無実を証明することができない!
・・と思ったら、
新たな疑惑が!
う〜ん、だんだん混沌
というか荒唐無稽に
近づいてきました。
まあ、犯人についてはあれこれ
推察するのはやめときますが、
それでも、
全体を見渡すと
もう明らかに不自然な部分があり、
犯人もその周辺かと・・・
というように、
ミステリーとしても
ゆるゆる。
でももう
そんなこと言うのはナシです。
だってこれ
B級なんですから。
ここでついに
それが明らかになったんですから。
う〜ん、
やっぱりハムカツは
ダボダボソースで食べるのが
いちばん!
なんて言いながら
楽しむのが
正しいんです。

けっきょく、
ワタシが「?」と思いながらも、
最後まで観るぞ
って決めてたのは、
犯人だれ?
知りたい!
ただ、それだけなんですね。
それこそが
このドラマを引っ張ってきた魅力だし。
だからここへきて
真犯人っぽい男が
すぐ死んじゃった
っていう展開には
思わず
“やたッ!これで
おもしろくなってきたゾ!”
なんですね、
ワタシ的には。
う〜ん、
終盤にむけて
波乱の展開、
もう一ひねり、二ひねり、あるのか?
期待。

しかし、
今さら話を戻すようですが(^^;
この素材だったら、
牛丼にしなくても
ステーキでもいけたんじゃない?
と、
思わなくもないんだけど・・。
ま、いっか。


august.16


back





mail to: pandawatchingdrama@yahoo.co.jp