Vol.197

熟成に向かうコロッケ?「めだか」

最初はボジョレヌーボーのように
とってもシンプルな味わいで始まった「めだか」、
ここへきて
なんだか“熟成”してきた感じで、
いい感じです。

「私を旅館に連れてって」
がとっても印象に残ってる
脚本の相沢友子さんは、
シンプルというか、
ベタというか、
大味な企画のときが
ワタシ的には好きで、
逆に細やかな機微を要求される
恋愛モノのときは、
う〜ん、ど〜も・・・
なんですよね、
ワタシ的には。

もちろん、
この「めだか」は前者。
クセあり、ワケありの生徒が揃った
定時制高校に赴任してきた新米教師
って設定からして
すでにベタ。
こーゆーのって
わかっちゃいても
そこそこ楽しめるよネ
って感じ?
ま、言ってみれば
お肉屋さんのコロッケ?
なんだけど、
このドラマのいいところは、
コロッケはコロッケなんだけど、
それだけじゃつまらない、
最後に“もうひとヒネリ”、
(たとえば中にヤキソバが入ってるとか)
してあるところなんですよね。
たとえば
このめだか先生(ミムラさん)、
金八先生なんかとは正反対、
赴任早々、主任の国見先生(浅野ゆう子さん)から
カリキュラムをこなすことに専念し、
必要以上に生徒に干渉しないように、
なんて忠告される。と、
「ですよね」なんて
ホッと胸をなで下ろすワケです。
まあ
“教師としては”
そういうスタンスでありながら、
でも、
なんか問題が起こると
やっぱり
“私としては”
ほっとけない、
ってなっちゃう。
こーゆーところが
ヤキソバ
っていうか、
全体的に
デキスギ感が強いわりに
みょ〜に
ナマな感じで
いい感じです。
これって
なんていうか、
ミムラさんのキャラ
(=マンガちっくな中にも
ちらりとのぞくナイーブさ
みたいな・・・)
とシンクロしてる感じ。

で、
この「めだか」、
このところ熟成してきた
っていうのは、
たとえば、
いろんな事件が
あちこちで同時進行するように
なってきた。
こういうのって
巧みな構成
とか言うんでしょうか、
よくわかんないけど。
たとえば、
11/16放送の第7話では、
刈谷さん(泉谷しげるさん)の
“花嫁の父”エピソードと
由布子(須藤理彩さん)と小山田(山崎樹範さん)の
“年上の人”エピソードが同時進行してる。
しかも、後者は
以前からけっこう引っ張ってたネタ
なんですね。
う〜ん、
なんていうか、
こーゆードラマでありがちなのは、
毎回、一話完結で事件が起こるパターン。
でも、ゲンジツでは
1週間に1回、
必ずなんか事件が起こって
そのたびにチャンチャンと解決して、
すると来週はまた別な事件が起こって
ってそんなこと
あるわけない
じゃないですか。
まあ、ドラマだから
いいっちゃいいんだけど・・。
そーゆーとこでも
このドラマ、
全体にデキスギ感が強いわりに
ちょっとだけ
リアル感が
垣間見える感じ。
理論としてのトンカツ
いやコロッケではなく、
ちゃんとポテサラとキャベツとソースを添えて
食卓に並べられた
現実としてのコロッケ
みたいな?
う〜ん、
なにいってんだか。
いずれにせよ、
これから後半戦、
前半とは
ちょっと味わいが違ってくるような
(もちろんいい意味で)
予感がするのは
ワタシだけ?

それにしても
主役のミムラさん、
あざといネーミングのせいで(?)
風当たりが強いのか、
一部では
「演技がヘタ」だの
「脇のベテラン勢でもってる」だの
言われてますけど、
ワタシはそうは思いません。
ベテランの役者さんが本領を発揮するのは、
むしろビミョーで含みの多い
役を与えられた場合で、
こーゆーシンプルなドラマでは
かえって無農薬野菜みたいな
素材重視のキャラクタが
光ったりするんじゃないかと。
う〜ん、
やっぱりこの人、
主役
ですよね?
ね?

November.17


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