Vol.200
大人の小分け蕎麦「アイ’ムホーム」
森永「小枝」が「便利な個包装」とかいって
4本×12袋の袋入り
になりましたね。
これってまあ早い話が
お手軽になりましたよ、
っていうことなんだろうけど、
そういう意味では
この「アイ’ムホーム」も
月〜木15分ずつの小分けになって
お気軽にお楽しみください
っていうドラマですよね。
まあワタシ的には、
毎日見るのはかえってメンドウなので、
金曜日にまとめてやるやつを
観てるんだけど。
で、もう終わってから言うなよ
って話かもしれないけど、
これ、意外と面白かったです。
意外と、っていうのは、
“お手軽に観られるドラマ”のワリには
ってことですけど。
主人公の家路久(時任三郎さん)は、
かつてバリバリのエリート銀行員だったんだけど、
事故で記憶喪失になっちゃう。
それも、最近5年間の記憶が
あやふやになってしまって、
昔のことは憶えたりする。
だから、離婚した妻(紺野美沙子さん)と
娘(星井七瀬さん)は憶えてるけど、
今の家族(戸田菜穂さん)が“他人に見えてしまう”
って設定なんだけど、
最初観たときは、
なんだ「蜜蜂の休暇」といっしょじゃん、
とか思っちゃったワケです。
まあ、バリバリで冷徹な仕事人間が
記憶喪失でリセットしちゃうことによって、
過去の自分を相対化する
ってアイデアは
確かに同じですよね。
でも、
そこはそこ、
男と女じゃ微妙にちがうんですよね。
池端俊策さん脚本の「蜜蜂の休暇」も
ワタシ的にはとっても好きなドラマ
でしたが、
石坂啓さん原作、浅野妙子さん脚本のこのドラマも
いい感じです。
まあ原作が漫画だし、
15分小分けドラマなんで、
お手軽、というか、
たとえば戸田さんと子供が
白いお面つけて出てきちゃうところなんか、
ちょっと実写ではムリあるかも、
なんて思わないでもないけど、
そういうところは、
「わかりやすくなってます」
ということで
前向きに解釈するとして、
このドラマのどこが面白いかというと・・・
だんだん、
あ、その気持ち、わかるような気がする
ってなってきちゃったんですね。
もちろん、
ワタシは記憶喪失になんかなったことないですけど。
でも誰でも
自分の身近な人、
妻でも夫でも親でも子供でも恋人でもいいけど
そーゆー身近な人に
ふと
他人を感じたりすることって
ありません?
いや、べつに白いお面かぶって見えなくたって
いいんだけど、
ね、
あるでしょ、
そういうこと。
う〜ん、そんなことないなぁ〜
なんて人は
自分にウソついてません?
(勝手に決めつけないよーに)
ま、いいんですけどね、
なんていうか、
記憶喪失って大技
繰り出して、
しかもお気軽なお話のくせして
なんとなくリアルな手触りを
感じさせてくれるところが
なんか
面白い
っていうか
ちょうどいいバランス
っていうか。
セブンイレブンの小分け蕎麦が
実は食べてみたら、
薫り高いうまい蕎麦だった
みたいな。
まあ、あんまり
深入りすると
身も蓋もない話になっちゃうんで、
このへんに
しときますけど。
まあ、ある意味、
これも大人のドラマだなぁ〜
なんて。
高級割烹や老舗フレンチだけが
大人の味じゃないように、
こういう気軽につまめる
お菓子感覚の
大人のドラマ
っていうのも
ちょっと新鮮。
まあ、民放じゃなかなかできない
ですよね。
なんて、
今回はミョーに
分別くさくてスイマセン。
それにしても、
昔の愛人役の佐藤仁美さん、
いい味出してます
っていうか
おいしい役どころですね。
それにひきかえ、
戸田菜穂さんって
いつもなんていうか
薄幸な役ばかりで
ちょっと気の毒かも。
December.16
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