Vol.209
なにかといろっぽいドラマ?「優しい時間」ほか
いつも思うんですけど、
たいていの連ドラって
最終回終わったとたんに
なんか色あせちゃう
っていうか、
興味が半減しちゃうんだけど、
ときどき
妙に余韻を引きずっちゃうドラマ
ってのがあって、
やっぱりこの「優しい時間」も
そんなドラマでした、
ワタシ的には。
このドラマ
誤解を恐れずに言えば、
なんていうか
いろっぽい
ですよね。
まあ、実際に
“いろっぽい話”(と言うほどでもないんだけど)が
チラリチラリと出てくる
ってこともあるんだけど。
たとえば、
第10話の冒頭
勇吉(寺尾聰さん)が
朋子(余貴美子さん)に電話をするシーン。
「明日か、明後日-----時間があったら、
一寸つきあっていただきたいんですが。
-----いや、そういう意味じゃありません。
-----飲んでるんですか?
-----ちょっとマジメに聞いてください。
-----皆空釜にいっしょに行っていただきたいんです。」
なんか、話の本筋に関係なく、
ちょっとエッチだったりして。
まあ、他にも
未亡人(清水美砂さん)の周辺とか。
っていうか、この未亡人、
存在自体がエッチ?
まあ、それは置いといて、
いわゆるこういう
性的ないろっぽさ
よりもむしろ、
なんていうか、
広い意味での、
ヒト的ないろっぱさ
みたいなものも
ふしぶしに感じられて、
なんていうか
たとえば
勇吉が六介(麿赤兒さん)に会いに行った時の
六介の不機嫌な感じとか、
メグ(大竹しのぶさん)の昔の同級生の
亀田(高橋克実さん)がメグにもらった
チョコレートの包み紙とかまで
今でもとってあったりとか、
そういうなんていうか
いかにも倉本聰っぽいっていえば
それまでなんだけど、
そういうのを
ぜんぶひっくるめて、
なんていうか、
全体にいろっぽいドラマだな
なんて思いました
ワタシ的には。
連ドラってふつうは、
いかに目立つか、視聴率をとれるか、話題になるか
みたいなことを
一生懸命競ってるわけで、
だから、あの手この手で
視聴者を楽しませてくれる
わけですよね。
まあ、
料理で言えば、
お、肉をこんな趣向で食べさせてくれるのか、
とか、
なるほど野菜をこんなふうにアレンジするのも美味しいね、
とかなんとか。
ところが、
これとはぜんぜんちがう考え方もあって
肉を美味しく食べさせるには、
シンプルに焼くのがいちばん、
(でもこのギリギリの火加減がワザなんだよね!)
とか、
野菜は薄味でさっと煮るのがいちばん
(でもこのギリギリの塩加減がキモなんだよね!)
とか、
そういう、
肉そのものの味のいろっぽさ
野菜そのものの味のいろっぽさ
みたいなものが
あったんじゃないかと。
なんか
あんまり上手な言い方じゃなくて
すいません。
だけど、
う〜ん、
なんかとってもいい感じの
後味。
ごちそうさまでした。
今クールのマイベストワン
ということで。
で、他のドラマの最終回の話も
ちょっと。
「富豪刑事」
まあ相変わらず最後まで
楽しませてくれたんだけど、
ラストは思わず
うなりました。
結局、
“非現実的な金持ち”って
存在そのものがアナーキー
っていうか
現実世界自体を解体しかねないってこと?
だって、お金って
現実的以外のなにものでもない
じゃないですか。
おっと
難しい話は反則ですね。
で、「Mの悲劇」
これも最後はぐちゃぐちゃ
というか、
普通は、こんなふうに
ぐちゃぐちゃになっちゃうと
ワタシ的には
ちょっと引くんだけど、
この場合、
あまりにも強引な偶然の連続ゆえに、
かえって全体が
非現実的な虚構の世界に見えてしまって
それはそれで
アリ、みたいな。
昔、NHKで観た
「夜の来訪者」ってドラマを思い出しました。
ある一家の夜の団欒のひとときに
刑事(蟹江敬三さん)が訪ねてきて、
一人の女性が自殺をしたと告げる・・
みたいな。
もとは舞台劇で
今でもよく上演されてるみたいですけど。
まあ、それはそれとして。
で、おまけをもうひとつ。
「社長を出せ!」
これ、「優しい時間」の最終話と
ダブってたんですけど、
あの手この手を駆使して(?)でも
観てよかった!
う〜ん、
岩松了さんのドラマって
やっぱり、
ゾゾッとするコワさが
いいですね。
これ原作読んでないけど
タイトル「社長を出せ!実録・クレーマーとの闘いを制した女」
と内容が笑っちゃうくらい違うし、
話も筋だけ言うと
まあ男に騙された女の話で
まるでよくある2時間ドラマ、
なんだけど、
見所はぜんぜん
そういうところじゃなくて。
鈴木京香さん扮するクレーム処理係の女
う〜ん、
グサリときます。
たとえば
自分がクレームをつける側になる
武田真治さんとのシーン。
とか
たとえばあのセリフ
「そんな悲しそうな目で見るなんて
私に失礼だと思わない!?」
う〜ん、
グサリ。
今回は、
まとまりのない
幕の内弁当で
スイマセン。
march.28
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