Vol.212

こんどのHEROは天然系シンジョー式?「エンジン」

月9にまたまた木村拓哉さん主演
ていうのは、
まあ、それだけでひとつの社会現象
ですから、
ドラマそのものがどーこー
いうまえに、
まあ、いろんなふうに話題になるわけです。
「ホッケー選手の次は何?レーサー?」
「視聴率どうよ?30%いく?」
・・みたいな。
そういう物見高い視聴者を向こうに回して、
いやぁ〜〜ホントにお見事、
この「エンジン」、
正面から観ても、ナナメから観ても、
観ごたえあり、
って感じです、ワタシ的には。

木村拓哉さん演じる神崎次郎は
ピークを過ぎたレーサーで 
彼の再挑戦の物語と、
施設の子供たちとの交流みたいなのが、
並行して、まあ
いろいろあったりするわけだけど。
第2話では
親に捨てられた美冴(上野樹里さん)の話でした。
これ、
正面から見てまず
ググッとくるのは、
やっぱり
子供をめぐるこーゆーデリケートな問題を
簡単には扱ってないってところ。
朋美(小雪さん)みたいに
気持ちがまんま伝わるか
っていうとそんなことはないわけだし、
だからって
鳥居(堺雅人さん)みたいに
ちょっと冷めてたほうがうまくいくか
っていうとそうでもなさそう。
普通はここで、
子供を信じようよ!
でオチなんだけど、
このドラマ
ここで終わらない。
「信じるのはカンタンですけど」
って鳥居先生、で
「カンタンじゃないよ。
こっちもそうとうキツいさ」
なんて園長(原田芳雄さん)が
ピシャリと切り返す。
こういうところは、
大人の“深さ”だなぁ〜
なんて思います。

一事が万事で、
このドラマ、スミズミまで
お子ちゃま向けにはつくっていない。
細かいところだけど、
次郎が昔のスポンサー(西村雅彦さん)に
援助を断られるところ
なんかも、なんか
いい感じでした。
こういうところで
「キミに金を出すつもりはない」
なんて言われると
興ざめなんだけど、
西村さんたら
あくまでも紳士的
「またいつでも訪ねてきてよ、
個人的に応援してるから」
やんわりと断る、ってやつですね、
う〜ん、大人!
で、席を立ちながらステーキを奢ってやろうとする
ところなんかも、
なんていうか大人な仕打ち。
芸が細かいっちゃそれまで
なんだけど、
最近のドラマでここまでやってくれるのって少ないので、
ワタシ的には嬉しい
っていうか、
ワクワクします。

で、
ナナメから観るとどうか
っていうと、
主演の木村拓哉さんと脚本の井上由美子さんって
「GOOD LUCK!!」以来のコンビ
なんですよね。
で「GOOD LUCK!!」、
ワタシ的には、
最後、破綻してた
と思います(失礼!)。
木村拓哉さん、いや「キムタク」って
いろんな意味で
ヒーローじゃなくちゃいけない存在
じゃないですか。でも、
ヒーローが出てきて活躍するだけじゃ
ドラマとしては大人じゃない。
だから「GOOD LUCK!!」の前半は
半人前の新海元(木村さん)の成長物語。
でも、後半はなぜか
大怪我克服根性物語、
つまりヒーローものになっちゃってた。
これって破綻?
で、
そこんところ、今回、どうしたか
っていうと、
“天然”であることで、ヒーローになっちゃう
つまり
日ハム・シンジョー方式
を採用したわけです。
これだったら、
次郎の成長物語とヒーローものが
同時にできる。
なんていうか、
次郎は“天然”の言動で振る舞うんだけど、
それが美冴に“気付かせる”ことで、
ヒーローになっちゃう。
で、自分自身も
「ゼロじゃねーな」
なんて気付いて、
成長してるワケ。
おおっと、
久々に深読みがすぎましたね(笑)。
ギョーカイっぽくて
なんかイヤらし〜〜!
スイマセン。

ともあれ、
なんだかんだ言っても
井上由美子さんならではの
大人のドラマになってて
久々に
来週が楽しみになる月9です。
期待。

p.s.
これはまあ、
企画だからしょうがないとは思うけど、
レーサーの世界と
養護施設の世界ってそれこそ
ステーキとチクワブ
くらいきっと違うハズだから、
同じ皿に盛るのは
やっぱムリある?
ような気がするんだけど、
う〜ん、
どーなんでしょう?

april.28


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