Vol.219

夏はシャンパンよりビール!「恋におちたら」

「俺たちに明日はない」だとか「ゴッドファーザー」だとか
悪人を描いて成功した映画はいろいろあるけど
聖人を描いて成功した映画は少ない
って誰かが昔
言ってましたけど、
まあ、悪人のほうがキャラに深みが出る
っていうのは
わかるような気がします。
聖人って
シンプルですからね。
でもまあ、
幸いなことに
映画ほど“深み”を必要としないTVドラマ
の場合、聖人
っていうか「いい人」?
はちょくちょく出てきたわけで、
そのうち何割かは
この人、草なぎ剛さんが
演ってるんじゃないでしょうか。

いうわけでこの「恋におちたら」
ストーリー的には
後半になって波乱の展開
だったかもしれないけど
キャラ的にはシンプル、
鈴木島男(草なぎさん)をはじめみんないい人
又は悪い人(桜庭とか)。
コマの動きだって
「金持ちになる」とか
「どん底に落ちる」とか
落差は大きいけど
わかりやすいっていうか、
あんまり複雑じゃないっていうか、
ようするに
なんていうか
やっぱりシンプル?
ですよね。
だから、
ワタシ的にはちょっとビックリ!
なにがって
このドラマ、
けっこうグッときたんですけど
ワタシ的には。

やっぱり
今、こーゆー時代だから
ってことも
あるんでしょうね。
ちょっと以前だったら
「お金がすべてじゃないよね〜」
なんて話、
「だぁからそれってキレイゴトじゃん」
って、絶対
言われてたと思うし。
現実として
ホリエモンみたいな人物が出てきちゃう
ってことで
そのアンチとしての「お金がすべてじゃない」が、
逆にリアリティをもつように
なっちゃう
ってことでしょうか。
そう考えると
あの異様なまでのホリエモンバッシングも
なんか、
わかるような気がする。

そーゆー意味で、
この「恋におちたら」
やっぱりドラマって生モノだなぁ〜
ていうか
時代・・っていうより
今、この時の空気とか、感じ方とか、
そういうことと切り離して
考えられないな〜
なんて思わせてくれました。
もともとはコレ
「ヒルズに恋して」
ってタイトルだったらしいけど、
たとえば
今、六本木の真ん中に
あのバカでかいビルがドドンと建っちゃって
それについてどうよ?
みたいなこと?
「スッゲー!」
「ベンリー!」
「ウラヤマシー!」
てのもあるだろうし、でも、
ただ「高度成長バンザーイ!」
なんて時代じゃないんだから、
どっか何%かの「ナンダカナー」
てのもあるだろうし。
その証拠に、街には
昭和初期風のレトロ居酒屋なんてのがあって
けっこう流行ってたりする、
そーゆーなんか
世の中の空気みたなものを
まるでカーボンコピーのように
忠実にプリントしてた
ような気がします、このドラマ。
ていうか
ワタシ的には
そうでした。

あ、なんか
評論家っぽいイヤらしい言い方
してますけど、
これってワザと
もっともらしく分析してる
ワケじゃなくて、
ワタシ的には実際
このドラマ観ながら、
現実(に対する感情)とシンクロしてる部分が
ずっとあったんですよね。
そういう意味では
すっごくリアルなドラマ
なのかもしれないかも。
とくに
東京にいると
あの六本木ヒルズって
どうしても
目にはいるじゃないですか、実際。
シンクロするな
ってほうがムリかも。
それにしても最終回、
やっぱり高柳(堤真一さん)がキレるところは
グッときました。
お、キレるぞキレるぞ、
ってわかっていながら、
やっぱりきた。
古典的、
ではあるけど
やっぱ夏はビールだろ、みたいな。
よくわかんないけど。

ちなみにこのドラマ、
もちろんホリエモンがモデル(?)
だろうけど、
後半、自分が引っぱってきた人物に
自分の会社を追い出される
あたりはスティーブ・ジョブスを
思い出しました。
(え〜と、アップルの創業者の一人ジョブスは、
経営再建のために、
ペプシコーラを再建したジョン・スカリーに白羽の矢を立て
引き抜いくんだけど、
その2年後、そのスカリーに解雇されて、
自分が会社を追い出されちゃう。
その後、いろいろあってスカリーが辞めた後、
再び迎えられるところなんかも、
おんなじ。)

june.24


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