Vol.22
「リミット」と「危険な関係」の危険な関係
ここんところ、
テレビはシドニー関連で盛り上がってて
ドラマはちょっとお休みですね。
(更新も遅れがちです、スイマセン)
で、ふと気がつくと
録っておいたビデオを、
ついつい先延ばしにして
観ないでおいたりして。
こういうのってタイミングをはずすと、
なんか手が出なくなっちゃうんだよね。
というわけで、
先日、放送日から13日ぶりに観たのが
「リミット」の最終回。
う〜ん、
そこで今回は
「なんで2週間近くもその気にならなかったのか」
と、
これを観ながら思い出してしまったあるドラマ、
「危険な関係」について。
(いつか書きたかったんだよね、これ)
「リミット」はもちろん野沢尚さん、
「危険な関係」は井上由美子さんの脚本ですよね。
なぜか、この二つが
ワタシのあたまん中で、
対照的な位置にならんでるんですよ。
両方とも
なんていうか本格っぽいサスペンス、
しかもキリッとした緊張感が、
よく似ている感じがあって。
でも、
一方は結局エンタテインメント的、
もう一方はむしろ形而上的、
一方はどちらかと言えば直木賞的、
もう一方はちょっと芥川賞的、
一方はとってもテレビドラマ的、
もう一方はむしろ文学的。
もちろん、
前者が「リミット」
後者が「危険な関係」。
これ、どっちがいいとか
どっちが上とかじゃなくて、
野沢さんて
やっぱり体質的に
テレビドラマ的なんだなぁ。
推理小説ファンなのが
よくわかりますね。
「リミット」の最後の最後で
山本未来と安田成美が対面するシーン。
あそこで脚本は
無理矢理テーマを提示しようとするけど、
なんか浮いてる。
その理屈、よくわかんない。
それ以前にすでに
「リミット」は、
サスペンスとして完結していた気がします。
その辺、たとえば三池崇史作品のように
エンタテインメントに徹する自覚と潔さがあれば
かえって語らずともテーマがはっきりしたのでは。
その点、
「危険な関係」の最終回、
豊川悦史と石黒賢の対決は
よかったっすね〜。
多くを語りませんが、
(もうじゅうぶん語ってる?)
このドラマ、
ワタシ的には1990年代ベストテン
第1位
とさせていただきます。
で、
なんで「リミット」の最終回を
ビデオに録ったままほっておいたかって話なんだけど、
結局、
ワタシは心配してたんですよね、
この先どうなんのか、
子供は助かるのか。
でも最終回が放送された時点で、
ワタシが観る観ないにかかわらず、
事件は解決していたわけで。
だから観なくても、すでに
メデタシ、メデタシ
みたいに思ってるんだよね。
結局、最近の野沢作品って
終わったとたんにスーッと印象がなくなっていくのは、
そこなんじゃないかな。
(え、ワタシだけ?)
ちなみに
最後、陣内孝則の子供が助からなかったって結末は
何も生み出していなかったと思いますが、
どうでしょう。
(え、ワタシだけ?)
(SEPTEMBER.28)
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