Vol.223

アメリカンドッグにはケチャップを「幸せになりたい!」

「大学生の息子が『普通に学校行ったよ』など
不思議な使い方をします。」
(神奈川県・40代・女性)
「最近何かにつけ『普通に〜』と言うのが気になります。
『普通に歩いていた』『普通に落ちていました』など、
意味がわからないうえに耳障りです。」
(広島県・20代・女性)
・・・最近は、日本語がどうも“気になる”人が多いらしくて
その手の本がいろいろ出てるんだけど、
これは
「ことばおじさんの気になることば」
っていう本に出てた、
同名のNHK番組への
視聴者からの投書だそうです。
確かに「普通に」いや「フツーに」って
なかなかビミョー。
では、ワタシが
ドンピシャな例文をひとつ
ご紹介しましょう。
「ドラマ『幸せになりたい!』は、
フツーに面白い。」

今クールは、
「電車男」とか「スローダンス」とか
ちょっとフツーじゃないドラマ
が多いせいか、
初回を観たとき
あまりにもフツーで
思わずホッとしてしまう
と同時に、
なんていうか
これこれ!これがドラマなのよ、
なんて思ってしまって、
コンニャクとつみれとちくわぶを串に刺したおでん
みたいに
ちょっと、うれしくなってしまいました。

ヒロインの朝田ひかり(深田恭子さん)は、
病気の母(銀粉蝶さん)と二人の弟(篠田拓馬くん、綾部守人くん)と
借金を抱えて
いわゆる“貧乏な世界”の人。
一方、永井雅子(松下由樹さん)は
テレビ局(しかもドラマ部)のプロデューサーっていう
いわゆる“華やかな世界”の人。
この二人が出会うところから、
話は始まるんだけど、
まあ、こういうドラマを
どこが面白かというと〜
なんて解説するってのも
ヤボな話なんで。

まあ、たとえばのはなし、
アメリカンドッグに
ドミグラスソースかける人なんか
いませんよね。
やっぱ、アメリカンドッグには、
真っ赤なケチャップと、
黄色いマスタードをべちゃっとかけるのが
なんていうか、
フツーにおいしい!
って思いません?
このドラマ
そのヘンのさじ加減が
いい感じ。
伊原剛志さん演じる“いやらしい上司”
江守徹さん演じる“大御所脚本家”
鶴見辰吾さん演じる“しつこい借金取り”
おっと、それから
岡田浩暉さん演じる“二枚目スター”まで、
どのキャラも
いい味出してます。

実を言うと
今クール、3話ぐらいまで観てたドラマを
どーにもついていけなくて、
リタイア
ってのがいくつかあったんですね。
どのドラマも、
素材を厳選した本格和牛のハンバーグ
のはずなのに、
なにこのソース!まるでケチャップじゃん!
みたいな。
その点、この「幸せになりたい!」
最初からアメリカンドッグ。
あ、べつにけなしてないです。
だってリタイアしないで
観てますから。

なんていうか、
テレビって、ごった煮だから、
「白い巨塔」みたいな本格派
もあるだろうし、
お気楽なバラエティもあるだろうし、
まあいろいろ楽しめるのが
テレビの魅力なんだろうけど、
なんていうか、
高速道路のサービスエリアなんかじゃ、
やっぱアメリカンドッグが気分
っていうか相応しい
って思ってしまうワタシ的には、
この「幸せになりたい!」
とってもテレビに相応しいドラマ
って気がします。
あ、それってなにも
テレビ局を舞台にしてるドラマ
だからじゃなくて。
しかしまあ
考えてみれば、
今まで報道番組の舞台裏
みたいなのはあったけど、
ドラマづくりの舞台裏を舞台にしたドラマ
ってあんまなかったかも。
それって意外。
撮影現場って
どんなんなってんのか
一度観てみたい気がします。
でもエキストラには困らないだろうなぁ。
というわけで
実はまだ始まったばかりで
これからどうなるの?
ってところなんだけど、
この「幸せになりたい!」
ちょっと楽しみです。

ところで、
谷原章介さんと滝沢沙織さんと鶴見辰吾さんて
前クール「恋におちたら」でも
いっしょでしたよね・・・
いいけど。

august.1


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