Vol.226

ほんとの金平糖「零のかなたに」&イマっぽいオムライス「スローダンス」

今、こーゆー話をすると
必ず“政治的”になっちゃうから
どうも話しづらいんだけど、
なんていうか、
なかなかよかったです、
「零のかなたに」。
これって、
売れない漫才コンビがタイプスリップして、
終戦を目前にして特攻隊員に
生まれ変わってしまう
って話なんだけど、
なんていうか
反戦だとかなんだとかをヌキにして
いい感じの
(ていうか、重すぎない)
見応えがあったと思います。

この時期(毎年、夏)かならず
この手のスペシャルドラマがあって、
だけど、どれもあんまり
気乗りがしないんですよね、
なんていうか、
「戦争」がどうとか、「命」がどうとか
っていわれると
なんかキナ臭いっていうか。
でもこのドラマ、
現代のフツーの若者の話
だから、
「命」
じゃなくて
「死ぬとか、生きるとか、そうゆう話」
って感じで。
そういう
ほんとは重い話を
けっこうサラッとやってるところが
いい感じ?
っていうか
サラッとやってるつもりは
ないのかもしれないけど
なんか
零戦もチャチいし。
それはともかく、
特攻隊で死んじゃったり
自転車事故で死んじゃったり、
生き残ったり、
そういうのが“生きる”ってこと?
とか、
ワタシ的には思っちゃうわけで、
それが、
このドラマの読後感なんですね、
ちょっとヘンだけど。

このドラマ、
俳優の今井雅之さんの作で
1988年の初演。
「日本国内のみならずアメリカ公演でも
大成功を収め好評を得る。
91年、文化庁主催芸術祭賞で
史上初の原作・脚本・演技
の三賞で受賞。
93年、国際連合作家協会主催の
芸術賞を受賞」
っていうから、
それはもう、
たいへんなもん
なんですよね?
それにしても、
もう20年近く前の作品なのに、
偶然か必然か、
今、こーゆー世の中になって
ますすます問いかけてくるものが
大きい感じがします。
あえて今、テレビドラマ化されたのが
わかるような気がするかも。
よくわかんなけど。
いずれにせよ、
ほんとの金平糖ってのは、
芥子粒を核に結晶させたものだから、
舐めてると
その芥子粒が舌にのこったものだ
って話を
どこかで聞いたことがあるけど、
このドラマ、
そーゆー芥子粒のような何かが
舌に残った気がします。

なんか、
今回はちょっとマジメ?

ところで
今クールのマイベストワン。
ワタシ的には満場一致で
「スローダンス」です。
パチパチパチッ!
おそらく
伝統的な月9ファンには
評判悪いんだろうけど
ワタシは好きです。
(まあ、最終回は
ちょっとゲック・イディオム使いすぎで
「?」
だったけど)
もうさんざん褒めたので
多くは語りませんが、
ひとつだけ言わせてもらうと
このドラマ、
フツーの会話がいいですよね、
たとえば、
実乃ちゃん(広末涼子さん)と衣咲さん(深津絵里さん)
夢の蔵でビール飲んでるところなんかの。
いっけん普通に
“ビール話”してるんだけど、
相手のこと言いながら
自分のことを思ったり、
自分の気持ちが
相手に言うともなく
期せずしてポロリ
と出たり、
それでもあくまで表面上は
フツーに“ビール話”を保とうとする
常識的な気遣いがあって。
なんか、
飲み屋の“ビール話”だけでウルッとくる
とっても貴重なドラマ
だったと
今さらながら・・・。
衛藤凛さんの脚本、
向田邦子賞に値する
と、
ワタシ的には思います。
パチパチパチッ!

なんていうか、
わざわざ食べに行く様式美としてのオムライス
じゃなくて、
冷蔵庫にタマゴと鶏肉しかなかったから
オムライスにしてみました
みたいな
イマっぽい気持ちよさがある
そんなドラマ?
う〜ん、わかんない言い方で
スイマセン・・。

september.13


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