Vol.25

こんなの見たことない「深く潜れ〜八犬伝2001」


とにかく
なによりもまず、
これはもう、まったく新しい。
この1点だけをとっても、
拍手喝采に値する、
と思いますね、ワタシは。

主役は女の子二人だから
「恋愛もの」じゃないでしょ。
今流行りの「ホラー」ともちょっとちがう。
「ミステリー」とも言えないし、
「刑事もの」でもない。
もちろん 「ホームドラマ」でも、
「学園コメディ」でも
「時代劇」でも、「業界内幕もの」でも、
「不倫もの」でも、「嫁姑もの」でもない。

もう、いきなり「前世」だもん。
「無人島」だもん。「覚醒」だもん。
あ、コレってアレみたい、
ていうのがないんですね。

それでいて
ひねった感じというか、
奇をてらった感じが
微塵もないところが、
いいですよね。
何かすごく ピュアなものを描き出そうとしてる。
だから、死者の霊とか
ドッペルゲンガーみたいなものが出てきても
自然に受け入れられてしまうし、
無人島になんで犬がいるんだ?
途中で帰っちゃった船はなんだったんだ?
なんて疑問も
なぜか
それもありだ、
と思えてしまう。

まあ、こういうのも
NHKだからできるのよね、
と言ってしまえばそれまでだけど、
今、各局で、毎クール
これでもか、これでもかと
ドラマを生み出し続ける中で、
制作者は「何か新しいものを」と
知恵を絞っているんだと思うんですよ。
それを考えても
この
「深く潜れ〜八犬伝2001 」には、
やったね!
と思いますね。

もちろん
ただ新しい、
というだけじゃ、
失礼なんで。

たとえば音楽。
その使い方が絶妙ですね。
うるさい系から癒し系まで、
それぞれ上手に使い分けてて、
しかも泣かせどころで盛り上げすぎない、
というところも、
心憎い。

構成的というか
シーンのつなぎ方っていうんですか。
これも
ちょうどよいくらいの飛躍が
ところどころにあって、
ワタシ的には、
とっても気持ちいいですね。

あと、まあ、
個人的なこと言わせてもらえば、
ワタシ、実は
廃墟には
目がないんです。
ああもう、たまらない。
行ってみたい。
誰か連れてって。

・・・冗談はともかく、
毎週楽しみな「深く潜れ〜八犬伝2001 」です。

蛇足ですが、
あえて「似たような話」を見つけようとしてたら、
M・アントニーニの映画にありましたよね、
無人島で女の人が行方不明になってしまう、
ていう話が、
で、最後まで出てこないんですけど。
え〜と、タイトルは忘れましたが、
ちょっと思い出しました。

(NOVEMBER.1)


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