Vol.27

わざとなの?それとも・・「ストレートニュース」


聞いた話だけど、
いま、子供のおママゴトで
「ペット」の役が人気だそうで。
首にヒモつけて
犬になったりするらしいんだけど・・。
でもって
「お父さん」の役は、
なり手がないんですと。
家庭でも父親は存在感が薄いんでしょうね。
だいたい一緒にご飯を食べる機会も
少ないし・・・。

だからきっと
いま
「おやじぃ」
なんだろうな。
こんな時代だから
“あえて”ホームドラマ。
“あえて”がんこおやじ。
古くさいカタチを借りることが、
そのまま世の中に対する
「?」
いや
「喝!」
になるという、
これはもう巧妙な“確信犯”
だと私は思いますね。

で、
いまひとつわからないのが
「ストレートニュース」
なんですよ。
あのNHKアーカイブでも観ているような 古くさい感じはなんだろう。
いまやモラルのかけらもなくなった
ようにみえる
マスコミの世界に、
あえて“正義の熱血男”が帰ってきた、
ということなんだろうか。
あの昔のドラマっぽい
“群像もの”風なつくりも、
やっぱり、わざと、なんだろうか。
あ〜〜〜わからない。

ひとつだけ言えるのは
扱っているテーマが、
「マスコミのモラル」という
今日的なものであるにもかかわらず、
それにしてはリアリティが感じられない
ということ。

たとえば、
毎回起こる「事件」が
どこか現実に起こった
“あの事件”を彷彿とさせるものの、
なんて言うかな、
2時間ドラマみたいな
“ドラマの中の話”なんだよね。

たとえば今回のテーマ「やらせ」。
森本局長の
「やらせは報道の自殺だ」
というキメ台詞があったけど、
実際に起こってる「やらせ事件」は
愛する人を守るため、
とかそういうちゃんとした動機じゃなくて、
視聴率を取りたい、
制作を手軽に済ませたい、
スキャンダラスな映像を撮りたい、
とか、そういう
つまらない動機
じゃないですか。
“そんなことで平気で人をだます、
それもこんな大げさなことまでして”
っていうのが
現実の中での
「やらせ」に対する一般感情
だと思うんですけど。
それを
愛する人を守るため、
とかにしちゃったりすると、
なんか最後のところで、
リアルな問題に落ちてこないような。

それと
登場人物のキャラクターが
ちょっとストレートすぎないかなぁ。
みんな見た目通りのキャラクターで
なんか厚みが見えてこない。
もう放送も半ば過ぎたというのに。
三上博史と竹中直人の対決にしても、
双方の哲学というかポリシーが
なんか見えないんだよね。
“むちゃなこという人”と“いちいち反対する人”
って感じで。

あ、
いろいろ言っちゃったけど、
最後まで観るつもりですから。
なんだかんだ言っても、
このキャストでこの脚本(伴一彦さんです)だったら、
ぜったいもっと面白いはずだ、
というのが歯がゆいんですよね。

結局、
テレビ局内部というのは、
制作者にとって
あまりにも身近な世界だから、
かえって
リアルには描きにくいんじゃないかな、
いろんな意味で・・・。
あ、いや、
想像ですけど。

(NOVEMBER.16)


back





mail to: ueno-no-panda@geocities.co.jp