Vol.39

祝再開!登場する人みんな好きになりそうな「ロケットボーイ」


約1か月ぶりに再開の「ロケットボーイ」、
う〜ん、待っただけのことはあった、
いや、それ以上。
今クールマイベスト1候補に決定!

「痒いところに手が届く」って言い方があるけど、
宮藤官九郎さんの脚本は
なんていうか
「微妙なところ」に手が行き届く感じで、
とても好きです。
大きな事件は起きないんだけど、
うだうだと続く日々の中で、
登場人物たちが、
考え、迷い、刺激しあいながら、
少しずつ次のステップをめざしていく、
その感じがとてもいいですよね。

主役の3人はもちろんだけど、
その他のワキの人も、
一人ひとりが本来のキャラクターを活かして、
のびのびとしていて、
しかも、とても“生身”な感じがあって。

たとえば第二話で
織田裕二さんが裸踊りを尻込みするシーン。
ここでのモロ師岡さん、
最後はシラけて、
「さ、飲もうよ、小林くん」
とか言って終わるんだけど、
怒って帰ったりしないところが、
いいですよね。

第三話では
その師岡さんに
織田さんと渡辺さんが謝りに行ったその帰り道。
織田「あのときは気がついたら走ってて
(中略)すいませんでした!」
渡辺「・・・いや、そういうとこは直さなくていいよ。」
織田「え?」
渡辺「・・・そこで走んないヤツだったら、
俺も一緒に謝りに来ないっつってんの。」

これは想像だけど、
宮藤さんもともとは舞台の人だから、
一人ひとりの役者さんの個性を活かしつつ、
かつ見せ場をつくってあげるというか、
カッコつけさせてあげるという、
座付き作家ゆえのサガ
みたいなものなのでは・・。
(けっして単なるイジメ役、
オドケ役にはできない、というか)
登場人物みんな好きになりそう。

それから、今回思ったんだけど、
宮藤さんて、
なんていうか
“男と女の微妙なところ”が
とってもいいなぁ〜!

たとえば前回の
「池袋ウエストゲートパーク」、
長瀬智也さんと加藤あいさん。
なんていうか
いつもメソメソしてるような加藤あいと、
やんちゃ坊主みたいな長瀬智也の
“うまく言えない”ラブシーンには
キュンときました。

で、今度はちょっと年上っぽい中嶋朋子さんに
さえないサラリーマン織田裕二さん。
同棲してた中嶋さんは
突然出てっちゃったんだけど、
今までどおり映画のタダ券くれたり
いっしょにご飯食べに行ったりしてる、
そのへんの感じがリアルだし、
なにより、
中嶋さんの会社に
織田さんが会いに行ったときの、
やりとりが
とってもいい。
中嶋さんの方が「どうよ」ってかんじで
リードしてるんだけど、
織田さんを拒絶するんじゃなくて、
むしろ優しくしている。
こういう“微妙なところ”に
うんうんて思わずうなずいちゃうし、
なんかいい関係だなって思っちゃう。
で、その後の
ユースケと須藤理彩さんがからんでくるところも
それぞれの関係が交錯する感じで
いい感じ。

それぞれ全然ちがうタイプなのに、
全然ステロタイプじゃなくて、
リアルな感じで、
すごくいいですよね。

劇作家と言えば
チョロ松の親父さん役の岩松了さん。
かつて「恋のためらい」というドラマを書いてらして。
(竹中直人さん、鈴木杏樹さん、中谷美紀さんが出てました)
これも
“大きな事件は起こらないけど、ジーンと心に残る”
とても素敵なドラマでした。
ワタシとしては、
またああいうドラマを書いて欲しいんだけどなぁ、
ラーメンなんか作ってないで、ね。


(FEBURARY.23)


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