Vol.48
若飲みかどうか、北川脚本「ラブ・ストーリー」
アメリカでは、
パーティで話題にしてはいけないものが
2つある、とか。
それは
“宗教”と“ディズニーランド”
だそうで。
どちらの場合も、
まあ個人の好きずきだし、
熱烈な信奉者が(またはその逆が)いるかもしれないから
ヘタに踏み込まないほうが・・・
ということでしょう。
日本の場合は、
さらに
もうひとつあります、
それは
“北川悦吏子”?
というのはまあ、
冗談ですが
“北川悦吏子”というブランドネームは
すでにそれだけ一人歩きしているわけで、
北川ドラマ大好き!なファンはいるし、
そうすると一方で、
え〜〜?そお〜〜?
とか、
過大評価?
とか言うヒトが出てくるわけで、
やっぱり
パーティ(合コン?)の席では
避けたほうがいいかも?
でもなんだかんだ言っても
前回の「ビューティフル・ライフ」は
社会現象とまで言われるほど、
大ヒットになったわけだし、
今時ブランド力だけで、
あれだけのヒットは生まれないと思うので、
それなりの何かが
あるのでしょうね、やっぱり。
というのが、
長かったですが
(スイマセン)
今回の前フリ。
で、今期の「ラブ・ストーリー」
初回、第2回を観た段階で、
「あ、最後まで観ようかな、今度は」
と思ったんですよ。
実は、ワタシ、
北川さんのドラマで最後まで観たの
「ロング・バケーション」だけで。
あれには、はっきり言って、
はまったクチです。
もちろんそれ以降も
北川悦吏子と聞けば
必ずチェック。
しかし、
完走なし。
いつも初回か、第2回くらいでリタイア。
だからこのコラムでは、
「ビューティフルライフ」も
触れてないですよね、たしか。
で、今回の「ラブ・ストーリー」
なにかがチグハグな、
なにかギクシャクした、
かたさがある。
そこが、なぜか気になるんですよ。
観る気にさせるんですよ。
逆に言えば、
いつもみたいに、
あ、こーゆーのね、いいかな、もう、
ってならない。
えーとまず、
どこがチグハグかっていうと、
その1。
豊川悦司さんと中山美穂さんが
“モテない二人”って、
なんか無理な感じ?
その2。
なんか話の焦点が
二人の恋愛の方にべったりいかない。
今回、北川さんが本来得意なはずの
女の子(この場合、中山さん)の気持ちみたいな
ところにあまり寄ってかなくて、
むしろ豊川さんの作家としての心情に
リアリティがある。だから、
どうしてもそちらに焦点が寄ってしまって。
その3。
今回“重たい”二人という設定だけど、
その二人のキャラが
観ててよくわからない。
中山さんは、
ときどき北川さん得意の
“ポンポン言うオンナ”みたいなのが
顔を出すし。
豊川さんは
笑っていいのかどうか、
よくわからないし。
おそらくは
“恋に不器用な二人”というのを
描きたいんだろうけど。
だけど、
そのチグハグさが
何かを期待させるんですよね。
はっきり言って
いままで北川さんは
重たいヒトを主役に書いたこと、
あまりなかったですよね。
前回の「ビューティフルライフ」は
難病もので、純愛もので、
それはそれで重かったけど、
主役の二人は
重たい二人ではなかった。
軽い、とは言えないけど、
すくなくとも今風、ではあった。
(最後まで観てないけど、シナリオ本で読みました。)
でも今回
重たい=今風でない
人たちを主役に
ラブストーリーを書こうとしている。
これは考えすぎかもしれないけど、
北川悦吏子さんて
「素顔のままで」で連ドラデビュー以来
今年で10年目なんだそうです。
年齢的にも今年で40歳になられるわけだし。
なんか
知らず知らずのうちに
次のステップに行きつつ、
みたいな、なんかそんな感じ、
あるんじゃないかなぁ。
そういうチグハグさ、
なんじゃないかなぁ。
もちろんスタッフとか
キャスティングとかも大きいと思うけど、
その話はまた今度。
ということで、
ワインで言えば若飲みかと思っていた北川脚本、
10年経って、熟成して、
また違った味わいに
なるんでしょうか、
ってこれ、
考えすぎ?
(APRIL.27)
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