Vol.5
重い、シンドい、何とかしたい、「永遠の仔」。
世の中には
テレビや映画をみて、
ほんのひとときの
「いゃ〜な気持ち」
を楽しむ人っているじゃないですか。
「セブン」みたいなサイコパスものとか、
「おしん」みたいな主人公理不尽虐待ものとか、
あと、
ワイドショーや週刊誌で凶悪異常犯罪に興味が集まる
のも、そうですよね。
「永遠の仔」は、
そうじゃないと思うんですけど。
あくまで“狙い”はね。
(でも、あの冒頭の
昼ドラみたいなナレーション
を聞くと確信が・・・。)
「違〜〜〜う!
テレビだって視聴者に迎合することないんだ。
映画のように
妥協のない、クオリティの高い
連ドラがあったっていいじゃないか!」
という、
あえて確信犯的な志の高いドラマだと。
それは
永島暎子、藤真利子とかの
キャスティング見てもそうだと思うんだけど。
で、
視聴率が低迷してるって?
ふ〜ん
結局なんだかんだ言っても
最後は数字で判断される世界だから、
いくら
内容はいいんです、
といっても
視聴率が悪ければ「失敗作」
として片づけられてしまうのかなぁ。
そうなると
30過ぎのドラマファンとしてはちょっと残念。
どのチャンネルを回しても
野際陽子や渡辺いっけいや古谷一行が
出てくるドラマだけになっちゃったら、
それはそれで
寂しい
じゃないですか。
スタッフのみなさんには、
ほんと
頑張っていただきたいものです。
で、
この「永遠の仔」、
企画はよし、
と仮定。
あえてその他の原因を探ってみたんですけど。
以下、好き勝手言ってスイマセン。
その1
感情移入できる「普通の人」がいない。
主役の3人をはじめ、
登場人物のほとんどが“いっちゃってる”。
弟役の井澤健だって、刑事の塩見三省だって、
テンション高すぎ。
たとえば
巻き込まれ型の
「池袋ウエストゲートパーク」長瀬智也、
「アナザヘヴン」大沢たかお、
傍観者型の「危険な関係」稲垣吾郎とか、
“こちらサイド”の視点
があればもっと安心して観ていられるのに、
とか思ったりしてます。
その2
何が言いたいのかわからない。
過去の秘密に引っ張りたいのか、
現在の殺人事件に引っ張りたいのか、
よくわからない。
最後は繋がってくるんでしょうけど
(原作は未読)
両方伏せたまま、
宙ぶらりんで3ヶ月待たされるのは、
ちょっとシンドい。
あ、スイマセン、
生意気言って。
(言い添えておくと、
これ全部、単発ドラマなら
何の問題もないこと
だと思います。
あくまで連ドラではどうかな・・と)
えーと、
つまり何が言いたいかというと、
テーマは重くても、
それをうまく噛み砕いて、
エンターテインメントとして見せてくれる、と。
それが、
テレビドラマの魅力
だと思うので、
「永遠の仔」、
重いとか、
シンドいとかで
敬遠しないで、
温かく見守って欲しいものです。
(いつの間にか擁護派になっているワタシ?)
(MAY.12)
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