Vol.6
“ツボ”を知ってる「アナザヘヴン」。
目玉焼きの正しい食べ方
ってご存知ですか?
むかし、あるテレビ番組で、
それを食通、博識で知られた故伊丹十三氏に聞く
というのがあったそうです。
その時、伊丹氏は
目の前におかれた目玉焼きを
おもむろに指し示し、
「そもそも目玉焼きの正しい食べ方、
というものはですね、
なんてことを話題にしながら、
ペロッて
食べちまえばいいんですよ。」
て、
ほんとにペロッと食べてしまったそうです。
この話を紹介した人は、
称して「語り口のプロ」と。
飯田譲治って人も、やっぱり
語り口のプロ
だと思いますね。
「え〜〜?だってワケわかんないじゃん、アレ」
そう、確かに
ワケがわからないですよね、
「アナザヘヴン」は。
でも、飯田譲治って
「ワケわからなさのツボ」みたいなものを
心得てるって、感じしません?
ほんとは、わかりやすい話を書ける人が、
「このくらいの“ワケわかんなさ”が、
ちょうど頃合なんだよな」
とか言ってるような。
思えば「ツインピークス」だって、
「エヴァ」だって、
最後までワケわかんなかったし。
結局、
「ワケのわからないもうひとつの世界があるかもね」
っていうカタチでしか
とりあえずは示しようがない
リアリティが、
時代感覚ってヤツなの?
(何言ってるの?ワタシ)
とにかく、
あの独特のオカルティックな世界を、
ほんと上手にストーリーテリングしてくれる
飯田譲治。
普段はおとなしめで目立たないんだけど、
「実はですね」なんて怪談語り出すと、
やたらうまいヤツっているじゃないですか。
そういうタイプだったりして。
(MAY.19)
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