Vol.63
このままで終わって欲しくない神大輔、もとい「世界で一番熱い夏」
初回の放送を観たとき、
もう素直に
「おもしろ〜い!」
と叫んでました。
「初回からこんなにおもしろくしちゃって
大丈夫なのかな?」
なんて心配までして。
でも、そんなのはどこ吹く風で、
それ以降も毎回
おもしろ〜い!
「世界で一番熱い夏」
だったのですが、
う〜ん、
ここのところちょっと
・・・?・・・
な感じ?
このドラマの
いいところって
エンターテインメントに徹してる
ところだと思うんですよ。
政治世界の裏側だの
ホームレスの現実だの
ともすると“社会派ドラマ”や
“ヒューマンスペシャル”に行きがちだったりする
素材を扱いながら、
あえてそちらには行かずに、
エンターテインメントに踏みとどまって
観る人を楽しませることに徹している
その潔さは、
ハリウッドの上質な娯楽映画の趣さえあって。
(ホント、そう思う)
もちろん、
“政治の腐敗”や“親子の情愛”も
出てはくるんだけど、
それはあくまでも
「政治というもの」ではなく、
「あの代議士と女秘書は悪いヤツ」
ということだし、
「親子というもの」ではなく、
「神大輔も奥さんもちえみちゃんも、みんなつらいよね」
ということでしょ。
何を根拠に
と言われると困るけど、
なんでだろ。
たとえば、
ヤブさん(田中邦衛さん)がホームレスになった理由、
よく覚えてないんだけど、
自分の手で、自分の子供を救えなかったから、
ではなくて、
手術でミスをして死なせてしまった
でしたよね。
こういうところに
センスを感じますね、
一般論に持ち込ませまい、とする。
たとえば前クールの
「ある日、嵐のように」なんかと比べてみると、
分かりやすいかもしれない。
やっぱり、
むこうのほうが、
「友情というもの」
「親子というもの」
「正義というもの」
って感じがするでしょ。
まあ、こういうのって
もしかすると
ワタシの個人的な感じ方なのかもしれないけどね。
もちろん、
どちらがいいとか正しいとか
っていう問題じゃなくて、
正直ワタシは両方とも好きだし。
“このドラマのいいところは
ここでしょ”
ていうだけの話なんだけど。
ところが
・・・
ここんところ
なんだかタッチが違うんだなぁ。
たとえば第4話の
ヤブさん死す、のあたり、
なんだか無理矢理
タカシ(風間俊介さん)が絡んできて、
「家族というもの」
みたいな話にしようとしてたし、
8/3放送の第5話にいたっては、
もう“いかにも”な親子話で
おきまりの
雨の中立ちつくす→倒れる→心開くパターンを、
音楽でむりやり盛り上げていたような。
まあ、こういうのが
よかったわ〜、泣けたわ〜
っていう人もいるかもしれないけど、
このドラマは、
本来、違うんじゃないかな?
う〜ん、
何が言いたいかっていうと、
第5話、
演出、脚本ともに、
メインの
福澤克雄さん/都築浩さんの
コンビじゃないんですよね。
やっぱりワタシは
初回のようなキスシーンに
キュンとしたいし、
河原の石投げに
ジンとしたいし、
第3話のラスト
新宿アルタ前で演説する東城(小野武彦さん)、
不敵にも聴衆に混じって
近づいてくる神大輔(岸谷五朗さん)、
アルタのスクリーンには怯える東城の顔が・・
そんな切れ味のいい演出に
グッときたい。
これは
そういう
エンターテインメントが気持ちいい
ドラマだ(だった)と思うんです。
先週はなんか
違うドラマを観てしまったような・・・
ところで
田中邦衛さんて、
最近、
生きて最終回をむかえたこと、
ないよね?
(AUGUST.10)
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